KTM RC 125 2022年モデル
「小型限定免許でも本格的なスーパースポーツに乗りたい!」「デザインも性能も妥協したくない!」そんなあなたは必見です。
先にスペックを確認したい方は、こちらのボタンからジャンプできます。
KTM RC 125とは? その概要と特徴
KTM RC 125は、オーストリアのKTMが誇る、原付二種(125cc)クラスのスーパースポーツです。そして2022年モデルは、ファンが待ち望んだフルモデルチェンジが実施された、まさに新世代の幕開けとなるモデルでした。
この大変革により、フレーム、足回り、そして何よりそのルックスが劇的に進化。KTMの最高峰レーシングマシン「RC16」から受け継いだDNAは、シャープでアグレッシブなスタイリングとして昇華され、125ccクラスとは思えないほどの存在感を放っています。
新設計の軽量フレームとWP製サスペンションは、走りの質感を大幅に向上。見た目だけでなく、KTMのブランドスローガン「READY TO RACE」を体現する、本物のライディング体験を提供します。エントリーモデルでありながら、一切の妥協を感じさせない作り込みが魅力です。

RC 125(2022年モデル)の魅力・注目ポイント
フルモデルチェンジによって、数多くの魅力が与えられた2022年モデルのRC 125。その中でも特に注目すべきポイントをご紹介します。
クラス最高レベルのエンジンパフォーマンス
搭載される水冷単気筒DOHC4バルブエンジンは、124.7ccの排気量から最高出力11kW(15PS)を絞り出します。これは当時の日本の原付二種クラスの自主規制値上限に匹敵するパワーであり、低速から高速まで活発な走りを提供します。ストリートでの機敏な動きはもちろん、ワインディングでもそのポテンシャルを発揮します。

カテゴリーの常識を覆す豪華な足回り
RC 125 (2022)がライバルと一線を画す大きな理由の一つが、その足回りです。フロントには、上級モデル譲りのWP製APEX(アペックス)倒立フォーク(Φ43mm)、リアにも同じくWP製APEXモノショックを採用。これは125ccクラスとしては異例の豪華装備と言えます。
これにより、優れた路面追従性と快適性、そしてスポーツ走行における高い剛性感と安定感を実現。見た目の迫力だけでなく、実際のライディングフィールに大きく貢献しています。

グランプリマシン直系の洗練されたデザイン
デザインは、MotoGP™マシン「RC16」から強いインスピレーションを受けて全面的に刷新されました。エアロダイナミクスを追求したカウリング、シャープなLEDヘッドライト、一体感のある燃料タンク、そしてスリムなテールセクション。全てが機能的かつアグレッシブなフォルムを形成しています。

先進のTFTディスプレイと安全装備
メーターパネルには、兄貴分のRC 390と同じ大型フルカラーTFTディスプレイを採用。速度、回転数、ギアポジション、燃料計など、様々な情報をクリアに表示します。周囲の明るさに応じて輝度が自動調整されるため、日中も夜間も視認性は抜群です。オプションの「KTM MY RIDE」でスマートフォン連携も可能になります。
安全面では、Bosch製の2チャンネルABSが標準装備されており、万が一の急ブレーキ時にもタイヤのロックを防ぎ、ライダーをサポートします。


ライバル車種との比較
2022年当時、KTM RC 125のライバルとして挙げられたのは、ヤマハ YZF-R125(国内未発売、欧州仕様参考)やスズキ GSX-R125でした。これらのモデルと比較してみましょう。
RC 125 (2022) vs ライバル車種 (当時参考)
項目 | KTM RC 125 (2022) | ヤマハ YZF-R125 (参考) | スズキ GSX-R125 (参考) |
---|---|---|---|
エンジン形式 | 水冷単気筒 DOHC | 水冷単気筒 SOHC (VVA付) | 水冷単気筒 DOHC |
最高出力 | 11kW(15PS)/10000rpm | 11kW(15PS)/10000rpm | 11kW(15PS)/10500rpm |
車両重量 | 約147kg (半乾燥) | 約144kg (装備) ※欧州仕様 | 137kg (装備) |
サスペンション(前) | WP製 倒立フォーク | 倒立フォーク | 正立フォーク |
メーター | フルカラーTFT | フルLCD | フルLCD |
特徴 | 豪華装備(WPサス,TFT), デザイン性 | VVA(可変バルブ), スポーティ | クラス最軽量, 高回転志向 |
※YZF-R125、GSX-R125のスペックは当時の参考値です。RC 125の重量は燃料を除く半乾燥重量。
最高出力は横並びながら、RC 125 (2022)はWP製の高性能サスペンションとフルカラーTFTディスプレイという、他にはない圧倒的な装備の充実度が光ります。デザインの好みはあれど、その先進性と質感の高さは、所有する喜びを大きく満たしてくれるでしょう。
ライバルが軽量性や独自のエンジン技術をアピールする中で、RC 125は装備の質と最新のデザインで明確なアドバンテージを築いていました。
KTM RC 125 (2022)はどんな人におすすめ?
フルモデルチェンジを経た2022年モデルのRC 125は、特にこんなライダーにおすすめです。
- 初めてのバイクにスーパースポーツを選びたい初心者:扱いやすいパワーとABS、そして何より本格的なルックスが、バイクライフのスタートを飾るのに最適です。
- 小型限定普通二輪免許で最大限楽しみたいライダー:免許の枠内で、デザインも走りも妥協したくない、そんな要求に応えてくれます。
- 最新のデザインと装備にこだわりたい人:MotoGP直系のスタイルとTFTディスプレイなど、先進性に魅力を感じる方にぴったり。
- 維持費を抑えつつセカンドバイクを探しているベテラン:原付二種の経済性と、KTMならではの本格的な走りを両立したい場合に有力な選択肢です。
- 日常の足にもスポーティさを求める人:街中での取り回しの良さと、所有感を満たすデザインは、毎日の移動を特別なものにしてくれます。
購入前にチェックしたいポイント
2022年モデルのRC 125を検討する上で、事前に知っておきたいポイントです。
足つき性
シート高は824mmと、125ccクラスとしては高めの設定です。これは兄貴分のRC 390と同じ数値です。車体はスリムに設計されていますが、特に小柄な方や足つきに不安がある方は、必ず実車に跨って確認しましょう。つま先立ちになる場合でも、車体が軽いので支えやすいと感じるかもしれません。
維持費
原付二種クラスのため、軽自動車税や任意保険(ファミリーバイク特約の利用)において、250cc以上のバイクよりも経済的なのが大きなメリットです。燃費(WMTCモード値 41.7km/L)も良好です。ただし、KTMは輸入車ブランドであり、正規ディーラーでのメンテナンスが基本となるため、消耗品や部品代が国産同クラスと比較して高くなる可能性はあります。
取り回し
半乾燥重量で約147kgと、クラス最軽量ではありませんが十分に軽いため、取り回しに苦労することは少ないでしょう。ハンドル切れ角も考慮されており、駐輪場などでの押し引きも比較的楽に行えます。
中古市場での状況
2022年モデルはフルモデルチェンジ後の人気モデルであり、中古市場でも注目されています。比較的新しいため、価格は安定していると考えられます。購入時は、走行距離や車両の状態、保証の有無などをしっかりチェックしましょう。
まとめ:125ccクラスの常識を変えた一台
KTM RC 125(2022年モデル)は、フルモデルチェンジによって、原付二種クラスの枠組みを大きく超える存在へと進化しました。
- MotoGPマシンRC16譲りの先進的でアグレッシブなデザイン
- クラス上限に迫る15PSのエンジンパフォーマンス
- WP製APEXを採用したクラスを超えた高品質な足回り
- 大型で見やすいフルカラーTFTディスプレイ
- 原付二種ならではの優れた経済性
これらの要素が組み合わさり、「バイクを操る楽しさ」を純粋に追求できるマシンに仕上がっています。免許を取り立ての初心者から、酸いも甘いも知るベテランライダーのセカンドバイクまで、幅広い層を満足させるポテンシャルを秘めています。
2022年モデルは、RC 125の歴史における重要なターニングポイントです。中古車などで見かける機会があれば、ぜひその魅力に触れてみてください。
よくある質問
RC 125 (2022)の実際の燃費は?
公表されているWMTCモード値(クラス1)は41.7 km/Lです。実燃費は乗り方によりますが、経済性に優れていると言えます。
運転に必要な免許は?
排気量124.7ccのため、小型限定普通自動二輪免許(MT)またはそれ以上のMT免許(普通自動二輪、大型自動二輪)が必要です。AT限定免許では運転できません。
スペック(2022年モデル・国内仕様)
価格(発売当時) | 610,000円(税込) |
---|---|
年式 | 2022年 |
排気量 | 124.7cc |
最高出力 | 11kW(15PS)/ 10,000rpm |
最大トルク | 12N・m / 7,500rpm |
エンジン形式 | 水冷4ストローク単気筒 DOHC 4バルブ |
ミッション形式 | 常時嚙合式6段リターン |
タイヤサイズ(前) | 110/70 R17 |
タイヤサイズ(後) | 150/60 R17 |
ブレーキ形式(前) | シングルディスク(ラジアルマウント4ピストンキャリパー) ABS |
ブレーキ形式(後) | シングルディスク(1ピストンフローティングキャリパー) ABS |
サスペンション(前) | WP APEX 倒立フォーク(Φ43mm) |
サスペンション(後) | WP APEX モノショック |
全長×全幅×全高 | 非公表 |
ホイールベース | 1,343±15mm |
シート高 | 824mm |
車両重量 | 約147kg(半乾燥) |
タンク容量 | 約13.7L |
燃費(WMTC) | 41.7km/L(クラス1) |
乗車定員 | 2名 |
※スペックは2022年モデルの日本国内仕様(発売当時)に基づいています。半乾燥重量は燃料を除く全ての油脂類を含む重量です。価格や仕様は変更される場合があります。