KTM 390 Duke 2023年モデル
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バイクの概要・特徴
KTM 390 Dukeは、オーストリアのバイクメーカーKTMが「READY TO RACE」の哲学のもとに生み出した、軽量かつパワフルなネイキッドバイクです。日本の免許区分では普通自動二輪免許で運転可能な400ccクラスに属し、そのアグレッシブなデザインと高い運動性能から「コーナーロケット」と呼ばれ、世界中のライダーから人気を集めています。
初代の登場以来、モデルチェンジを重ねながら進化を続けており、2023年モデルではKTMらしいエッジの効いたデザインと、クラスを超えた充実装備が特徴となっています。

魅力・注目ポイント
2023 KTM 390 Dukeが多くのライダーを惹きつける理由は、そのスペックだけではありません。ここでは、特に注目すべき魅力をいくつかご紹介します。
1. クラス最高レベルのパワーウェイトレシオ
乾燥重量150kgという軽量な車体に、最高出力32kW(44PS)を発揮するエンジンを搭載。これにより、クラス最高レベルのパワーウェイトレシオを実現しています。この軽さが、驚くほど軽快なハンドリングと鋭い加速感を生み出し、「コーナーロケット」たる所以となっています。
2. 高品質なWP製サスペンション
フロントにはWP製の倒立フォーク、リアには同じくWP製のモノショックアブソーバーを採用しています。これは、上位モデルにも採用される高品質なサスペンションであり、路面追従性に優れ、スポーティな走行でも安定した挙動を提供します。街中での快適性と、ワインディングでのスポーツ性を高いレベルで両立させています。

3. 先進的な電子制御と装備
現代のバイクに不可欠な電子制御も充実しています。
- ライドバイワイヤ:スロットル操作を電子制御することで、よりスムーズで正確なレスポンスを実現します。
- スーパーモトABS:ABS(アンチロックブレーキシステム)には、後輪のABSをキャンセルし、意図的にリアタイヤをスライドさせることができる「スーパーモトモード」を搭載。アグレッシブな走りも楽しめます。
- フルカラーTFTディスプレイ:速度、回転数、ギアポジション、燃料計などの情報を鮮明に表示。スマートフォンと連携できる「KTM MY RIDE」にも対応しており、着信通知や音楽再生の操作が可能です。(オプション)
- LEDヘッドライト:KTMのネイキッドシリーズに共通する、シャープで印象的なデザインのLEDヘッドライトを装備。夜間の視認性も良好です。
さらに、オプションでクイックシフター+(アップ/ダウン両対応)を装備することも可能で、よりスポーティなライディングをサポートします。
4. アグレッシブで個性的なデザイン
一目でKTMとわかる、エッジの効いたアグレッシブなスタイリングも大きな魅力です。シャープなラインで構成された燃料タンクやシュラウド、特徴的なデザインのヘッドライト、露出したトレリスフレームなどが、他にはない個性を放っています。
2023年モデルのカラーバリエーションは、以下の2色が用意されています。
- オレンジ:KTMのブランドカラーである鮮やかなオレンジが特徴。
- グレー:落ち着いたグレーを基調としつつ、オレンジのアクセントが効いたシックなカラーリング。


ライバル車種との比較
KTM 390 Dukeを検討する際、比較対象となりやすいライバル車種としては、主に以下のモデルが挙げられます。
主なライバル車種
- Yamaha MT-03
- Kawasaki Z400
- Honda CB250R / CB350 (※排気量は異なるが、価格帯やキャラクターで比較される場合がある)
これらの車種と比較した場合のKTM 390 Dukeの主なメリットは以下の通りです。
パフォーマンスと装備の充実度
390 Dukeは、ライバルと比較してエンジンの最高出力が高く、軽量です。また、WP製の高品質な前後サスペンションや、多機能なTFTディスプレイ、スーパーモトABSなど、クラスを超えた豪華な装備が標準で搭載されている点が大きなアドバンテージと言えます。特に足回りの性能は、スポーティな走りを重視するライダーにとって魅力的なポイントでしょう。
デザインの個性
KTMならではの先鋭的でアグレッシブなデザインは、他の国産ネイキッドとは一線を画します。個性を重視するライダーにとっては、このデザインが決め手となることも少なくありません。
価格
一方で、価格面では国産のライバル車種と比較するとやや高めの設定となっています。しかし、その価格差は充実した装備内容を考慮すれば、コストパフォーマンスは高いと評価する声も多いです。
どのバイクを選ぶかは、最終的にはデザインの好み、求める性能、予算などによって変わってきます。それぞれの特徴を理解した上で、自分に最適な一台を見つけることが重要です。
どんな人におすすめ?
KTM 390 Dukeは、以下のようなライダーにおすすめの一台です。
- バイク初心者から中級者:軽量で扱いやすく、パワフルながらもコントローラブルなエンジン特性は、初めてのバイクとしても、ステップアップとしても最適です。
- 街乗りや通勤・通学メインの方:コンパクトで取り回しが良く、キビキビ走るため、ストップ&ゴーの多い市街地でもストレスなく快適に走行できます。
- 休日のツーリングやワインディングを楽しみたい方:「コーナーロケット」の名の通り、軽快なハンドリングとパワフルなエンジンで、峠道を存分に楽しむことができます。
- 個性的なデザインのバイクに乗りたい方:KTM独自のデザインは、他のバイクとは違う存在感を求めるライダーの所有欲を満たしてくれます。
- 装備の充実度を重視する方:高品質なサスペンションやTFTメーター、ABSなど、価格以上の装備を求める方にもおすすめです。
購入前にチェックしたいポイント
魅力的なKTM 390 Dukeですが、購入を検討する際には以下の点もチェックしておきましょう。
足つき性
シート高は830mmと、このクラスのネイキッドバイクとしてはやや高めです。しかし、車体がスリムで軽量なため、スペック上の数値ほど足つきが悪いと感じない場合もあります。実際に跨ってみて、ご自身の体格に合うか確認することを強くおすすめします。
維持費
エンジンは単気筒のため、同クラスの多気筒エンジン搭載車と比較して、部品点数が少なく、メンテナンスコストを抑えやすい傾向にあります。燃費性能については公式なWMTCモード値などの発表が見当たりませんが、一般的に単気筒エンジンは燃費が良いとされています。
ただし、外車であるため、部品代やディーラーでの工賃が国産車より高くなる可能性は考慮しておきましょう。
取り回し
乾燥重量150kg(装備重量でも170kg程度)と非常に軽量なため、駐輪場での取り回しや押し引きは非常に楽です。これは初心者や女性ライダーにとっても大きなメリットとなります。
中古市場とリセールバリュー
KTM 390 Dukeは人気モデルであり、中古市場でも比較的多くの車両が見られます。年式や状態にもよりますが、一定のリセールバリューも期待できるでしょう。ただし、購入後のカスタムやメンテナンス状況によって価値は変動します。
オプション装備
クイックシフター+やKTM MY RIDE(スマートフォン連携機能)など、魅力的なオプションが用意されています。新車購入時に同時に装備するか、後付けするかなどを検討しておくと良いでしょう。
まとめ
2023 KTM 390 Dukeは、軽量な車体にパワフルなエンジン、高品質な足回り、そして先進的な電子装備を備えた、非常に魅力的なネイキッドバイクです。
街乗りでの扱いやすさから、ワインディングでのスポーティな走りまで、幅広いシーンでライダーを楽しませてくれる「コーナーロケット」。その刺激的な走りと個性的なデザインは、多くのライダーを虜にしています。
この記事でKTM 390 Dukeに興味を持たれた方は、ぜひ一度お近くのKTMディーラーで実車に触れ、可能であれば試乗してみてください。きっとその魅力の虜になるはずです。
スペック
以下は、KTM 390 Duke 2023年モデル(日本仕様)の主要スペックです。
価格 | 799,000円(税込) |
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年式 | 2023年 |
排気量 | 373cc |
最高出力 | 32kW(44PS)/ 9,000rpm |
最大トルク | 37Nm / 7,000rpm |
エンジン形式 | 水冷4ストローク単気筒 DOHC 4バルブ |
ミッション形式 | 6速 |
タイヤサイズ(前) | 110/70 R17 |
タイヤサイズ(後) | 150/60 R17 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式シングルディスク(4ピストンラジアルマウントキャリパー、径320mm) |
ブレーキ形式(後) | 油圧式シングルディスク(1ピストンフローティングキャリパー、径230mm) |
サスペンション(前) | WP APEX 倒立フォーク(径43mm) |
サスペンション(後) | WP APEX モノショック |
全長×全幅×全高 | データなし × データなし × データなし |
ホイールベース | 1,357mm ± 15.5mm |
シート高 | 830mm |
車両重量 | 約150kg(乾燥重量) |
タンク容量 | 約13.4L |
燃費(定地) | データなし |
燃費(WMTC) | データなし(参考値:3.46 l/100 km ※欧州仕様参考データ) |
乗車定員 | 2名 |
※スペックはKTM JAPAN公式サイト(2023年モデル)に基づいています。価格や仕様は変更される場合があります。
※この記事は2023年モデルの情報を基に作成しました。