KTM 250 DUKEのスペック・特徴・評価まとめ【2024年モデル】

KTM 250 DUKE 2024年モデル

この記事では、2024年にフルモデルチェンジを遂げ、兄貴分の390 DUKEと共通のプラットフォームを得て生まれ変わった「KTM 250 DUKE」に迫ります。車検不要の手軽さとKTMらしいアグレッシブな走りを両立するこのモデルの、詳細スペック、注目の特徴、ライバルとの違い、そしておすすめのライダー像を詳しく解説します。

初めてのバイク選びで迷っている方、扱いやすくてカッコいい250ccクラスを探している方は必見です!

先にスペックを確認したい方は、こちらのボタンからジャンプできます。

目次

KTM 250 DUKEとは? その概要と特徴

KTM 250 DUKEは、オーストリアのバイクメーカーKTMがラインナップする、250ccクラスのネイキッドスポーツバイクです。日本の免許区分では普通自動二輪免許で運転可能で、車検が不要という維持費の手軽さも魅力の一つです。

そして2024年モデルは、兄貴分である390 DUKEと共に完全新設計のプラットフォームを採用し、フルモデルチェンジを果たしました。エンジン、フレーム、足回り、デザイン、装備の全てが刷新され、よりアグレッシブで高性能なマシンへと進化しています。

上位モデル譲りの本格的な装備とデザインを持ちながら、250ccならではの扱いやすさを兼ね備えた新型250 DUKEは、ストリートを俊敏に駆け抜ける楽しさを教えてくれる一台です。

250 DUKE(2024年モデル)の魅力・注目ポイント

フルモデルチェンジによって大きく進化した2024年モデルの250 DUKE。その魅力を具体的に見ていきましょう。

新世代へ進化したLC4cエンジン

エンジンは、390 DUKEと共通のプラットフォームを持つ、新世代「LC4c」単気筒エンジンの250ccバージョンを搭載。最適化されたシリンダーヘッドやギアボックスを採用し、最新の排出ガス規制EURO5+に対応しています。

最高出力は23kW(31PS)、最大トルクは25Nmを発揮。従来の250 DUKEよりもパワーアップし、低回転からのトルクと高回転域での伸びやかさを両立。ライド・バイ・ワイヤシステムも採用され、スムーズで扱いやすいスロットルレスポンスを実現しています。

上位モデル譲りの高剛性シャシー

シャシーは、390 DUKEと共通の完全新設計。ねじり剛性を高めたスチール製トレリスフレームと、質感の高いアルミダイキャスト製サブフレームを採用しています。

リアには、エアボックス容量の拡大とシート高低減に貢献する、湾曲デザインの軽量スイングアームを装備。これらの組み合わせにより、軽量でありながら高い剛性を確保し、俊敏なハンドリングに貢献しています。

信頼のWP製APEXサスペンション

サスペンションには、KTMのマシンではお馴染みのWP製APEX(アペックス)を採用。フロントには大径Φ43mmの倒立フォーク、リアにはプリロード調整が可能なモノショックを装備しています。

390 DUKEのような減衰力調整機構は省略されていますが、しなやかな動きで路面追従性に優れ、ストリートでの快適な乗り心地とスポーツ走行時の安定感を両立しています。

アグレッシブさを増した新デザイン

スタイリングも390 DUKEと共通のイメージで刷新され、よりアグレッシブで筋肉質なフォルムになりました。シャープなラインを持つ大型の燃料タンクシュラウドが目を引きます。

ヘッドライトは、390 DUKEとは異なり、ハロゲンバルブ(ポジションはLED)を採用した新デザインのマスクとなっていますが、DUKEファミリーらしい存在感を放っています。

カラーバリエーションは、鮮やかな2色が用意されています。

  • Electronic Orange:KTMを象徴するオレンジが際立つカラー。
  • Ceramic White:クリーンなホワイトにオレンジフレームが映えるカラー。

クラス標準を超える最新装備

250ccクラスながら、装備面でも進化を遂げています。

  • 新型5インチLCDディスプレイ:メーターには、視認性に優れた新しい5インチLCDディスプレイを採用。速度、回転数、ギアポジション、燃料計などの情報が見やすく表示されます。スマートフォン連携機能(着信表示、音楽操作、ターン・バイ・ターンナビ)にも対応。
  • ライド・バイ・ワイヤ:スムーズなスロットル操作を実現します。
  • ABS(SUPERMOTOモード付):前後ホイールにABSを標準装備。リアABSを解除できるSUPERMOTO ABSモードも搭載しており、より積極的な走りも可能です。(※コーナリングABSではありません)
  • オプション:クイックシフター+:クラッチ操作なしでシフトアップ/ダウンが可能になるクイックシフター+もオプションで装着可能です。
  • 扱いやすいシート高:シート高は800mmと、390 DUKEのローポジションと同じ高さに設定されており、足つき性に配慮されています。

ライバル車種との比較

新型KTM 250 DUKEのライバルとなるのは、やはり国産の250ccネイキッドモデルでしょう。ホンダ CB250Rヤマハ MT-25カワサキ Z250と比較してみます。

250 DUKE (2024) vs ライバル車種 (参考)

項目KTM 250 DUKE (2024)ホンダ CB250R (参考)ヤマハ MT-25 (参考)カワサキ Z250 (参考)
エンジン形式水冷単気筒水冷単気筒水冷並列2気筒水冷並列2気筒
排気量249cc249cc249cc248cc
最高出力23kW(31PS)/9500rpm20kW(27PS)/9500rpm26kW(35PS)/12000rpm26kW(35PS)/12500rpm
車両重量 (半乾燥/装備)約165kg (半乾燥)144kg (装備)167kg (装備)164kg (装備)
サスペンション(前)WP製APEX 倒立倒立フォーク(SFF-BP)倒立フォーク正立フォーク
特徴装備LCDメーター(スマホ連携), WPサス, SUPERMOTO ABS, クイックシフター+(OP)軽量, 倒立フォーク(SFF-BP), アシストスリッパークラッチ倒立フォーク, アグレッシブデザイン軽量, アシストスリッパークラッチ
価格(税込)689,000円60万円台~60万円台~60万円台~

※ライバル車種のスペック・価格は参考情報です。250 DUKEの重量は燃料を除く半乾燥重量。

比較すると、新型250 DUKEは単気筒エンジンながらライバルの2気筒モデルに近いパワーを発揮し、CB250Rよりはパワフルです。重量はライバルと同等レベルですが、WP製の倒立フォークや、スマートフォン連携可能な新型LCDメーター、SUPERMOTO ABSモード、オプションのクイックシフター+対応など、装備面での充実ぶりが際立っています。価格はライバルよりやや高めですが、その分の価値は十分に感じられるでしょう。

デザインと装備にこだわりたいライダーにとって、250 DUKEは非常に魅力的な選択肢となります。

KTM 250 DUKE (2024)はどんな人におすすめ?

新しくなったKTM 250 DUKEは、特に以下のようなライダーにおすすめです。

  • 初めてのマニュアル(MT)バイクを探している初心者:扱いやすいエンジン特性と800mmのシート高、ABSなどの安全装備が、バイクデビューをサポートします。
  • 車検不要で維持費を抑えたいライダー:250ccクラスの手軽さは大きなメリットです。
  • 街乗りメインでもスポーティで個性的なバイクに乗りたい人:軽量な車体とKTMならではのデザインが、日常の移動を楽しくしてくれます。
  • 最新のデザインや装備に魅力を感じる人:上位モデル譲りのスタイルや、スマホ連携可能なメーターなどが所有感を満たします。
  • 軽量で気軽に扱えるセカンドバイクを探している人:気負わず乗れて、走りは本格的というバランスが魅力です。

購入前にチェックしたいポイント

2024年モデルの250 DUKEを検討する際に、事前に確認しておきたいポイントです。

価格設定

車両本体価格は689,000円(税込)です。国産250ccネイキッドのライバル車種と比較すると、少し高めの価格設定となります。しかし、WP製サスペンションや新型LCDメーター、オプション対応などを考慮すると、価格に見合った装備を持っていると言えます。

足つき性

シート高は800mmに設定されています。これは390 DUKEのローポジションと同じ高さであり、250ccクラスとしては比較的足つきが良い部類に入ります。実際に跨ってみて、不安がないか確認するのが最も確実です。

維持費

車検が不要な点は、維持費を抑える上で大きなメリットです。税金(軽自動車税)や保険料も250ccクラスのものが適用されます。ただし、輸入車のため、部品代や正規ディーラーでのメンテナンス費用が国産車より高くなる可能性はあります。

取り回し

燃料を除いた半乾燥重量で約165kgと軽量です。装備重量でも170kg台と予想され、クラス内でも扱いやすい部類に入ります。押し引きやUターンなども比較的楽に行えるでしょう。

390 DUKEとの比較

上位モデルの390 DUKE(789,000円)との価格差は約10万円です。390 DUKEは、よりパワフルなエンジン(45PS)、調整可能なサスペンション、TFTディスプレイ、コーナリングABS/MTC、調整可能なシート高(820/800mm)などを備えています。自分の予算や求める性能、装備レベルを考慮して、どちらが最適か比較検討することが重要です。

まとめ:クラスを超える存在感を放つ250ネイキッド

KTM 250 DUKE(2024年モデル)は、フルモデルチェンジによって、デザイン、パフォーマンス、装備の全てが新世代へと進化しました。

  • よりパワフルになった新世代249cc LC4cエンジン (31PS)
  • 上位モデル譲りの新設計フレーム&スイングアーム
  • 信頼性の高いWP製APEXサスペンション
  • アグレッシブでシャープな最新KTMデザイン
  • スマホ連携可能な新型5インチLCDディスプレイ
  • SUPERMOTO ABSモードクイックシフター+(オプション)対応
  • 扱いやすい800mmのシート高

これらの特徴により、250ccクラスの手軽さはそのままに、KTMらしい刺激的な走りと所有感を満たすデザイン、そして最新の装備を手に入れることができます。車検不要で維持費を抑えつつ、妥協のないバイクライフを送りたいライダーにとって、最高の相棒となる可能性を秘めています。

価格はライバルより少し高めですが、その差を埋めるだけの魅力が詰まっています。まずはKTM正規ディーラーで実車をチェックし、その質感と存在感を確かめてみてください。

よくある質問

250 DUKEの燃費はどれくらいですか?

2024年モデルの公式な燃費値(WMTCモード)は現時点(2024年初頭)で公開されていません。一般的に250ccクラスは燃費が良い傾向にあり、良好な燃費性能が期待されます。

運転に必要な免許は?

排気量が249ccのため、普通自動二輪免許(MT)が必要です。

クイックシフター+は後からでも付けられますか?

はい、オプションのクイックシフター+は、購入後でもKTM正規ディーラーにて部品の取り付けとソフトウェアの有効化(有償)を行うことで追加可能です。

スペック(2024年モデル・国内仕様)

価格689,000円(税込)
年式2024年
排気量249cc
最高出力23kW(31PS)/ 9,500rpm
最大トルク25N・m / 7,500rpm
エンジン形式水冷4ストローク単気筒 DOHC 4バルブ (LC4c)
ミッション形式常時嚙合式6段リターン
タイヤサイズ(前)110/70 R17
タイヤサイズ(後)150/60 R17
ブレーキ形式(前)シングルディスク(Φ320mm、ラジアルマウント4ピストンキャリパー) ABS
ブレーキ形式(後)シングルディスク(Φ240mm、2ピストンフローティングキャリパー) ABS (SUPERMOTOモード付)
サスペンション(前)WP APEX 倒立フォーク(Φ43mm、非調整式)
サスペンション(後)WP APEX モノショック(プリロード調整式)
全長×全幅×全高非公表
ホイールベース1,357 ± 15.5mm
シート高800mm
車両重量約165kg(半乾燥重量、燃料除く)
タンク容量約15L
燃費(WMTC)非公表
乗車定員2名

※スペックは2024年モデルの日本国内仕様に基づいています。半乾燥重量は燃料を除いた走行可能状態の重量です。価格や仕様は予告なく変更される場合があります。


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