Kawasaki Z250 2025年モデル
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カワサキ Z250は、250ccクラスのネイキッドスポーツバイクです。フルカウルの「Ninja 250」をベースに生まれたストリートファイタースタイルのモデルで、日本国内では車検が不要で高速道路も走行可能な扱いやすい中型バイクとして人気を集めています (BIKE.INSWEB.CO.JP) (BIKEBROS.CO.JP)。2013年に初登場し、その後2019年にフルモデルチェンジして現行モデルとなりました (BIKEBROS.CO.JP) (BIKEBROS.CO.JP)。2025年モデルは基本的に2019年型以降の継続モデルで、新排ガス規制適合(令和2年規制クリア)や新色追加などのアップデートが施されています (NEWS.WEBIKE.NET)。初心者から中級者まで幅広いライダーに愛されるZ250の特徴や魅力を、詳しく解説していきます。
カワサキ Z250とはどんなバイク?
ジャンルと登場の背景
Z250はカワサキの「Z」シリーズに属するスーパーネイキッドモデルです。カウルを省いたストリートファイター的なスタイルで、軽快なハンドリングと扱いやすいライディングポジションが特徴となっています。初代モデルは2013年4月に登場し、同年に発売されたNinja 250の兄弟車として開発されました。搭載された248cc並列2気筒エンジンは当時31PSを発生し、2015年にはABSとアシスト&スリッパークラッチも装備されるなど年次改良が加えられました 。2019年にNinja 250/400がモデルチェンジした際、Z250もフレームやエンジンを一新しパワー向上(先代比+4kW)と大幅な軽量化(-6kg)を実現して現在のスタイルになっています。日本の道路事情や免許区分にマッチした「250ccクラス」で、車検なしで維持費が安いことから初心者の初めての大型エントリーバイクとしても定番の存在です 。

Z250の魅力・注目ポイント
Z250にはエンジン・車体・デザイン・装備の各面で、多くの魅力的なポイントがあります。カワサキならではの「SUGOMIデザイン」をまとった攻撃的なルックスと、日常ユースからスポーツ走行までこなせる走行性能が両立されたバイクです。ここではZ250の主な特徴を詳しく見ていきましょう。
パワフルで扱いやすいエンジン性能
Z250の心臓部には水冷並列2気筒248ccエンジンが搭載されています。最高出力は26kW(35PS)/12,500rpm、最大トルクは22N·m/10,500rpmを発生し、クラス随一の力強さを誇ります。大容量エアクリーナーボックスと直線的なダウンドラフト吸気レイアウトを採用することで吸気効率を高め、高回転までスムーズに伸びる爽快な加速を実現しています 。一方で低中速域のトルクも豊かでエンジンレスポンスも良好なため、街中での扱いやすさも兼ね備えています。メーカーも「初心者からベテランまで扱いやすいエンジン特性」と謳っており、まさに幅広いライダーが楽しめるパワーユニットと言えるでしょう。
エンジンにはレース由来の技術であるアシスト&スリッパークラッチが組み合わされています。クラッチ操作が軽くなる「アシスト機構」と、急激なエンジンブレーキ時に後輪のホッピングを抑制する「スリッパー機構」を備えており、シフトダウン時の安定性向上とレバー操作力の軽減に貢献しています。これにより発進や変速がスムーズになり、渋滞路や坂道発進でも安心です。
熱対策としてはラジエーター背面に専用のファンカバーを配置し、走行時に発生した熱気を車体側方へ逃がす設計となっています。夏場の市街地走行でもライダーへの熱だまりを軽減し、快適性を向上させる工夫がされています。
軽量シャーシによる軽快なハンドリング
車体まわりでは、カワサキの解析技術から生まれた高張力鋼製トレリスフレームを採用しているのが大きな特徴です。エンジンを構造材の一部とする設計で剛性バランスを最適化しつつ、大幅な軽量化を達成しています。装備重量はわずか164kgと非常に軽く、250ccクラスではトップクラスの軽量ボディです。これにより高い安定感と素直でキビキビしたハンドリングを両立しており、Uターンや取り回しも含め扱いやすさは良好です。
サスペンションにはφ41mmの太径フロントフォークを採用し、高剛性かつ滑らかな作動性で路面追従性を確保しています。リアもリンク式モノショック(ユニトラック式)で、5段階のプリロード調整機構付きです。乗員体重や二人乗りの有無に応じてスプリング硬さを調整でき、積載時でも安定した乗り味が得られます。
ブレーキはフロントに大型径φ310mmのセミフローティングペタルディスクを装備し、クラスを超えた強力な制動力を発揮します。さらに高性能ブレーキマスターシリンダーの採用で余計な遊びを排除し、ホース径や材質の最適化によってコントロール性とタッチも向上しています。後輪もφ220mmディスクブレーキを備え、前後ともABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を標準搭載しており、不意の急ブレーキ時でも車輪ロックを防いで安全性を高めています。
ライディングポジションはハンドル・シート・ステップの位置関係を最適化し、様々な体格のライダーに対応できるよう設計されています。幅広タイプのアルミバーハンドルは絞り角を少なめに設定され、アップライトでリラックスできる姿勢を保ちつつスポーティな操作も可能です。このフレンドリーなポジションのおかげで、街中の低速走行からワインディングでの積極的なコントロール、ロングツーリングまで幅広いシーンで疲れにくく快適に走行できます。軽量かつコンパクトな車体と相まって、Z250は初心者でも扱いやすくベテランが乗っても楽しめるバランスの取れたハンドリングを実現しています。

アグレッシブな“Sugomi”デザインと充実の装備
Z250のデザイン面も大きな魅力です。カワサキのスーパーネイキッド共通の「Sugomi(凄み)」デザインコンセプトに基づき、アグレッシブで迫力あるスタイリングに仕上げられています。フロントマスクは鋭角的なデザインの小型ビキニカウルに高輝度LEDヘッドライトを組み込み、精悍でシャープな顔つきです。車体全体も前傾した低いフロントセクションから、豊かな曲線を描くフューエルタンク、絞り込まれたライダーシートを経てテールへ一気に跳ね上がるラインで構成され、静止状態でも今にも躍動しそうなダイナミックなシルエットを生み出しています。一目でカワサキZシリーズと分かる存在感で、街中でも注目を集めるでしょう。
灯火類はフロントのヘッドライトからウインカー、テールランプまでオールLEDを採用しています。夜間走行時の被視認性向上や省電力化に貢献し、見た目も先進的です。
メーターパネルはアナログ指針式タコメーターとデジタルLCDディスプレイを組み合わせた多機能インストゥルメントを装備。スピードや回転数のほか、ギアポジションインジケーター、燃料計、水温計など情報表示が充実しています。さらにエコ運転を促すエコノミカルライディングインジケーターも搭載され、ライダーに燃費の良い走りを促してくれます。
便利装備としてハザードランプやヘルメットホルダーも備わっており、日常利用でも不便のない仕様です。
2025年モデルのカラーリングにも注目です。前年の2024年モデルで新たに追加された「メタリックマットグラフェンスチールグレー×エボニー」では、落ち着いたグレー/ブラック基調の車体にカワサキ伝統のライムグリーンをフレームやテールカウルのアクセントとして配色しています。このグリーンのトレリスフレームは約4年ぶりの採用となり、Zシリーズらしさと斬新さを両立させたカラーリングとして評判です。メーカー希望小売価格は682,000円(税込)で、ABS等も標準装備のワングレード展開となっています。なお、日本国内仕様では現在特別仕様(SE)などの設定はなく、カラー違い以外のグレード展開はありません。海外では限定カラーのSEやアクセサリー装着済モデルが発売されることもありますが、国内では基本モデルのみの販売です。

ライバル車種との比較:MT-25やCB250Rとどう違う?
250ccネイキッドスポーツのカテゴリには、カワサキZ250以外にも魅力的なモデルが存在します。主なライバルとしてヤマハ MT-25とホンダ CB250Rが挙げられます(ほかにもスズキのジクサー250や海外メーカーではKTM 250デュークなどがありますが、ここでは代表的な国内メーカー車を比較します)。以下に主要スペックを一覧表にまとめました。
車種 (年式) | エンジン | 出力 | トルク | 車両重量 | シート高 | 価格(税込) |
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カワサキ Z250 (2025) | 248cc 水冷並列2気筒 DOHC | 35PS /12,500rpm | 22N·m /10,500rpm | 164kg | 795mm | 682,000円 |
ヤマハ MT-25 ABS (2025) | 249cc 水冷並列2気筒 DOHC | 35PS /12,000rpm | 23N·m /10,000rpm | 166kg | 780mm | 632,500円 |
ホンダ CB250R (2023) | 249cc 水冷単気筒 DOHC | 27PS /9,500rpm | 23N·m /7,750rpm | 144kg | 795mm | 564,300円 |
※出力・トルクはメーカー公称値、価格はメーカー希望小売(税込)です。CB250Rは2024年8月で生産終了。
表を見ると、Z250とMT-25はエンジン性能がほぼ互角であることがわかります。どちらも35馬力前後の並列二気筒エンジンを搭載し、重量も160kg台中盤と近い値です。実際の加速力や最高速も大きな差はなく、好みのデザインやブランドで選んで問題ないレベルでしょう。ただし細部を見ると、MT-25は2020年のマイナーチェンジで倒立フロントフォークやLEDヘッドライトを採用しており、近年では2025年モデルでアシスト&スリッパークラッチを新搭載するなど装備の充実を図っています。シート高も780mmとZ250より15mm低く設定されており、足つき性ではMT-25に軍配が上がります。一方、フレーム設計はZ250がトレリスフレームなのに対し、MT-25はダイヤモンドフレームを採用するなど構造の違いがあります。価格面ではヤマハMT-25の方が約5万円ほど安価に設定されています。
ホンダCB250Rはエンジン形式が単気筒である点が大きな違いです。最高出力こそ27PSと他より控えめですが、その分7,000~8,000rpm付近で最大トルク23N·mを発揮する特性で日常域の力強さがあります。また車重144kgと突出して軽量であることから、スペック以上に機敏な走り味を感じられるでしょう。装備面ではCB250Rも倒立フロントフォークを採用しつつ、デザインはネオレトロ調で洗練された印象があります。価格は3車種中もっともリーズナブルで、50万円台中盤と手に入れやすい設定です。ただしCB250Rは2023年モデルを最後に国内生産終了となっており、新車で入手できる在庫は限られる点に注意が必要です。
このように、それぞれのライバル車には長所がありますが、Z250は総合力の高さが際立っています。特に高速巡航の余裕やエンジンの滑らかさ、そして“Kawasakiらしさ”溢れるデザインに魅力を感じるならZ250は有力な選択肢でしょう。一方で足つきや価格重視ならMT-25、軽さや独自のスタイル重視ならCB250Rにもメリットがあります。購入検討時はぜひ各車の特徴を比較して、自分の用途や好みに合った1台を選んでみてください。

どんな人におすすめ?Z250は○○な用途にピッタリ
Z250は初心者ライダーからベテランまで幅広くマッチする懐の深いバイクです。ここでは、Z250が特におすすめできるシチュエーションやライダー像をいくつか紹介します。
毎日の通勤・通学の足に
燃費はWMTCモード値で約25.1km/Lと経済的で、14Lのタンクで航続距離も十分です。車体がスリムで小回りが効き、ハンドルも切れ角が大きいので狭い路地や渋滞路でもストレスなく走れます。エンジン熱対策も施されているため夏場のノロノロ運転でも熱だれしにくく、日常の足代わりに使いやすいでしょう。
週末ツーリングやワインディング走行に
高速道路も難なくこなせるパワーを持ち、法定速度+αの巡航も余裕です。直立気味のライポジで長時間乗っても疲れにくく、峠道では軽快なハンドリングでキビキビ走れて爽快です。カウルがない分、高速走行時の風圧は感じますが、必要に応じて社外品のスクリーンを付けることで快適性を向上させることも可能です。荷掛フックやタンデムシート下の小物スペースもあり、日帰り~一泊程度の荷物なら積載も工夫できます。燃費が良いので長距離ツーリングでも給油回数が少なく済む点もメリットです。
初めての中型バイクに
普通二輪免許を取って初めて乗るバイクとして、Z250は非常にバランスが良い一台です。エンジンパワーは十分ですが扱いにくいほど過剰ではなく、トルク特性も穏やかで初心者に優しい出力特性となっています。車重も軽く足つきもほどほどに良好なため、取り回しに不安があるライダーでも安心です。クラッチが軽くエンストしにくいことや、ABS標準装備による急ブレーキ時の安定感など、安全面でのフォローも厚いです。「いきなり400ccやリッターバイクは不安…」というビギナーには、Z250は乗りやすさと楽しさを両立した最適なステップアップ先と言えます。
セカンドバイク・街乗り用に
大型バイクを所有しているベテランのセカンドバイクとしてもZ250はおすすめです。リッターバイクでは持て余すような近所の買い物や市街地の移動でも、250ccの取り回しの良さと俊敏さが活きます。軽快な操作感は大排気量車とは一味違う楽しさがあり、「小さいバイクならではの機敏さ」で新鮮なライディング体験を提供してくれるでしょう。維持費も安いので、気軽にもう一台持ちたいという欲求にも応えてくれます。
女性ライダーや小柄な方にも
Z250は特別ローシートではありませんが、先述の通り車体設計がスリムでヒザの擦り合わせ部分も絞り込まれているため、数値以上に足つきは悪くありません。シート高795mmに対し車体重量164kgと軽量なので、停車時の支えやすさも相まって小柄なライダーでも扱いやすいです。実際、女性オーナーの事例も多く報告されており、教習車より軽いので「取り回しが楽になった」との声もあります。どうしても不安な場合はローダウンリンクやハイシート加工などで調整する方法もありますが、まずは跨ってみてフィット感を確かめてみると良いでしょう。
このように、Z250は日常ユースから趣味のツーリングまで幅広く活躍できるオールラウンドなバイクです。どんな用途でも「ちょうどいい」性能とサイズ感を備えているため、「自分の使い方に合うかな?」と迷っている方はぜひ一度試乗して、その万能さを体感してみてください。
購入前にチェックしたい実用面ポイント
実際にZ250を所有することを考えた場合、性能以外にも気になるポイントがあります。リセールバリュー(売却時の価値)や維持費、普段の取り回しのしやすさ、足つき性など、実用面からZ250をチェックしてみましょう。
リセールバリュー(中古価値)
250ccクラスのバイクは日本では需要が高く、中古市場でも人気があるため比較的値崩れしにくい傾向があります。とくにZ250はNinja 250シリーズと共通のエンジンや部品を持ち信頼性も高いため、適切にメンテナンスしていれば長く乗った後でも一定の価格で買い取ってもらえるでしょう。他メーカーに比べてカワサキ車は熱狂的ファンも多く、人気カラー(ライムグリーン系など)の車両は中古でも高値安定しやすいです。ただし市場相場は年式や走行距離に左右されるので、売却前には最新の買取相場を調べることをおすすめします。
維持費の安さ
Z250最大の利点の一つが車検が不要なことです。排気量251cc以上のバイクでは2年ごと(初回3年)の車検が必要ですが、250cc以下は車検が無いため、その分の整備費用・税金を節約できます。もっとも日常的な点検整備は安全のためにも必要ですし、消耗品交換(タイヤ・ブレーキパッド・チェーン等)は適宜行う必要があります。しかしこれらパーツも小排気量車用は大型車用より安価で済む場合が多く、例えばタイヤサイズも前後17インチと一般的かつ細身のため交換コストは抑えめです。加えて毎年の自動車税(軽二輪税)は排気量250cc以下の場合わずか数千円程度と安価で、任意保険料も高排気量車より低めの設定です。燃費も実測でリッター20~30km程度走るためガソリン代も経済的と言えます。総じてZ250は維持費がリーズナブルで、お財布に優しいバイクと言えるでしょう。
街中での取り回し
Z250は車重が軽くハンドル切れ角も左右各35°と大きめで、取り回しがとても楽です。センタースタンドはありませんが車体が軽いためサイドスタンドでの取り回しでも苦になりません。全幅800mmとコンパクトなので狭い駐輪場でも出し入れしやすく、自宅ガレージや駐輪スペースでの取り回しも良好です。ハンドルが広めなので押し引き時にしっかり握れて安定しますし、フルロックUターンも小回り半径2.6mと比較的狭く回れます。信号待ちで停止する際のバランスもとりやすく、扱いやすさという実用面でも大いにアドバンテージがあります。
足つき性・乗車姿勢
シート高795mmは数値だけ見るとそれほど低くはありませんが、シート形状が細めで両脚を下ろした時に邪魔にならないデザインになっています。そのため身長170cm前後の方なら両足べったり、160cm台前半でも片足しっかりかつ爪先立ち程度には接地できるケースが多いようです。250ccクラスとして標準的な足つき性と言えます。さらに前述した通り車体が軽いので、万一足の接地が浅くとも立ちゴケしにくい安心感があります。ライディングポジションも自然で前傾がきつくないため、長時間乗っても腰や手首へ負担が少なく快適です。タンデム(二人乗り)に関しては、後席は小型のスポーツバイク相応のサイズで長距離だとやや窮屈ですが、市街地で少し乗せるくらいなら問題ないでしょう。総合すると、街乗りからロングツーリングまで疲れにくい乗車姿勢と十分な足つきを備えており、多くのライダーにフィットするはずです。
以上のように、Z250は日常的な使い勝手や維持費の面でも優秀で、「買ったはいいけど維持が大変…」という心配は少ないバイクです。もちろん車体が綺麗なうちにコーティング施工しておく、盗難防止対策をしておく(250ccクラスは盗難被害も少なくありません)、定期的なチェーン清掃やオイル交換を怠らない等、オーナーとしてのケアは必要です。その点も踏まえつつ、Z250はコストパフォーマンスに優れた相棒になってくれることでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. Ninja 250とZ250の違いは何ですか?
A. 同じカワサキの250ccスポーツであるNinja 250とZ250ですが、主な違いは外装と乗車姿勢です。Ninja 250がフルカウルのスポーツモデルであるのに対し、Z250はカウル無しのネイキッドモデルです。エンジンスペックやフレームなど基本構成は共通で、性能面(最高出力や加速力)はほぼ同等です。ただしNinjaは前傾気味のセパレートハンドル(2023年モデルよりクリップオン風のバーハンドル)でスポーティなライポジ、Z250はアップハンドルで自然なライポジとなっています。そのためNinja 250は高速走行時の風防効果やスポーツ走行でのエアロ性能に優れ、Z250は街乗りでの気軽さやハンドリングの軽快さに優れるという住み分けがあります。見た目の好みや用途に合わせて選ぶと良いでしょう。
Q2. Z250にはABSは標準装備されていますか?
A. はい、現行のZ250はABSが標準装備です。2015年に初めて「Z250 ABS」としてABS付きモデルが追加されて以来、2019年のフルモデルチェンジ以降は日本国内向けはABS仕様のみの販売となっています。2025年モデルもABSはもちろん搭載されており、前後ディスクブレーキと組み合わせて制動時の安全性を高めています。急ブレーキや雨天時のブレーキングでも車輪ロックを自動で防いでくれるため、特に初心者には大きな安心材料となるでしょう。
Q3. 250ccバイクには車検が必要なのでしょうか?
A. いいえ、250cc以下のオートバイ(軽二輪)には車検がありません。日本の法律では、排気量251cc以上の自動二輪車は初回3年・以降2年ごとの車検(継続検査)が義務付けられていますが、250cc以下のバイクは車検制度の対象外です。したがってZ250も新車購入後の継続的な車検は不要です。ただし、安全のため日常点検や定期点検整備は欠かさず行う必要がありますし、法定加入の自賠責保険は加入・継続が必要です。また250cc以下でも重量税や自動車損害賠償責任保険(自賠責)の加入費用は購入時に発生します(新車販売時にはこれらを含めた見積りが提示されます)。いずれにせよ、車検費用がかからない分、250ccバイクは維持費の面で有利であることは間違いありません。
詳細スペック(主要諸元)【2025年 国内モデル】
区分 | 内容・数値 |
---|---|
年式(モデルイヤー) | 2025年式 【※2024年モデル継続】 |
車名(型式) | カワサキ Z250 (8BK-EX250P) |
エンジン型式 | 水冷4ストローク 並列2気筒 DOHC 4バルブ |
総排気量 | 248 cm³ |
ボア × ストローク | 62.0 mm × 41.2 mm |
圧縮比 | 11.6 : 1 |
最高出力 | 26 kW (35 PS) / 12,500 rpm |
最大トルク | 22 N·m (2.2 kgf·m) / 10,500 rpm |
トランスミッション | 常時噛合式6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板(アシスト&スリッパークラッチ付き) |
フレーム形式 | トレリスフレーム(高張力鋼) |
サスペンション (前) | テレスコピック(インナーチューブ径41mm) |
サスペンション (後) | スイングアーム(ユニトラック式、プリロード5段調整) |
ブレーキ (前) | シングルディスク φ310mm (デュアルピストンキャリパー) ABS標準 |
ブレーキ (後) | シングルディスク φ220mm (デュアルピストンキャリパー) ABS標準 |
タイヤサイズ (前) | 110/70R17M/C 54H |
タイヤサイズ (後) | 140/70R17M/C 66H |
全長 × 全幅 × 全高 | 1,990 mm × 800 mm × 1,060 mm |
ホイールベース | 1,370 mm |
最低地上高 | 145 mm |
シート高 | 795 mm |
キャスター / トレール | 24.5° / 92 mm |
車両重量 | 164 kg (装備重量) |
燃料タンク容量 | 14 L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション (φ32 mm × 2) |
燃料消費率 | 32.3 km/L (60km/h定地燃費値〈2名乗車時〉) 25.1 km/L (WMTCモード値 クラス3-2〈1名乗車時〉) |
メーカー希望小売価格 | 682,000 円(消費税10%込) |
カラーバリエーション | メタリックマットグラフェンスチールグレー × エボニー(グリーンフレーム) ※2023年モデル:キャンディライムグリーン × メタリックスパークブラック |
※上記数値はメーカー公式発表値。【】内は出典
まとめ:軽快さと扱いやすさが光る万能ネイキッド
カワサキZ250 2025年モデルは、軽快なハンドリングと扱いやすいエンジン、そして所有する喜びを満たすスタイリングを兼ね備えた一台です。日本の道路事情やユーザーニーズにマッチした250ccネイキッドとして、これからバイクを始める方にも経験豊富なライダーにも自信を持っておすすめできます。その完成度の高さとバランスの良さを、ぜひ実車に触れて確かめてみてください。あなたのバイクライフの良き相棒として、Z250がきっと期待に応えてくれることでしょう。