Honda CBR1000RR-R Firebladeのスペック・特徴・評価まとめ【2025年最新】

Honda CBR1000RR-R


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目次

ホンダ最強のSS!CBR1000RR-R Firebladeとは?

Honda CBR1000RR-R Fireblade(ファイアブレード)は、排気量1000ccクラスの「リッタークラス」に属するスーパースポーツバイクです。「スーパースポーツ」とは、レースでの勝利を至上命題とし、サーキットでの走行性能を徹底的に追求して開発されたカテゴリーのマシンを指します。公道走行も可能ですが、その真価はクローズドコースでこそ発揮されます。

CBR1000RR-Rは、Hondaがロードレース世界選手権(MotoGP)で培った最先端技術を惜しみなく投入し、「“Total Control” for the Track」=「サーキットで本領発揮するマシン」をコンセプトに掲げ、2020年にデビューしたフラッグシップモデルです。先代モデルのCBR1000RR(RRが2つ)からエンジン、車体、空力に至るまで全てが刷新され、まさに”勝つため”のマシンへと生まれ変わりました。

受け継がれる「トータルコントロール」の思想

CBRシリーズは、1992年に登場した初代CBR900RRから一貫して「Total Control(トータルコントロール)」、すなわち「操る喜び」を開発コンセプトとしてきました。CBR1000RR-Rでは、その思想をサーキット走行に特化させる形で昇華。圧倒的なパワーと、それをライダーが意のままに操れる高度なコントロール性を両立させています。

CBR1000RR-Rの核心!圧倒的なパフォーマンスの秘密

CBR1000RR-Rが持つ魅力の根源は、その驚異的なパフォーマンスにあります。エンジン、電子制御、空力デザイン、そのすべてがサーキットでの速さを追求して磨き上げられています。

心臓部:MotoGP譲りの218馬力エンジン

CBR1000RR-R最大の武器は、その心臓部であるエンジンです。

  • スペック: 水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒、排気量999cc。ボア×ストロークはMotoGPマシン「RC213V」と同じ81.0×48.5mmという超ショートストローク設計を採用。
  • 最高出力: 160kW(218PS)/ 14,000rpmという、Hondaの量産市販車史上最強クラスのパワーを発揮します。
  • 2024年モデルの進化: カムシャフトやピストン形状の見直しにより中速域の加速性能が向上。さらにクランクケースやコネクティングロッドの軽量化、ギア比の最適化により、スロットルレスポンスと加速性能がさらに研ぎ澄まされました。
  • 2モーター式スロットルバイワイヤ(TBW): Honda二輪車として初採用。1-2番気筒と3-4番気筒をそれぞれ独立したモーターで制御することで、より緻密なスロットルコントロールとエンジンブレーキ制御を実現。これにより、サーキットでの限界域での扱いやすさはもちろん、街乗りでのスムーズさも向上させています。「ただ速いだけではない、コントロールしやすい高出力」が特徴です。

先進技術:ライダーを支える電子制御システム

強大なパワーを安全かつ効率的に路面へ伝えるため、最新の電子制御デバイスが満載されています。

  • 6軸IMU: 車体の姿勢角(ピッチ、ロール、ヨー)と加速度を検知し、各種制御の精度を高めます。
  • HSTC (Honda Selectable Torque Control): いわゆるトラクションコントロール。後輪のスリップを抑制し、加速時の安定性を確保します。介入レベルは調整可能です。
  • ウイリーコントロール: 加速時のフロントタイヤの浮き上がりを抑制します。
  • セレクタブルエンジンブレーキ: エンジンブレーキの効き具合を調整可能です。
  • コーナリングABS: 車体が傾いている状態でもABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が効果的に作動し、旋回中のブレーキングをサポートします。
  • ライディングモード: 「パワー」「エンジンブレーキ」「HSTC」「ウイリーコントロール」などの設定をパッケージ化し、走行状況に合わせて切り替え可能。雨天からサーキットまで対応します。
  • クイックシフター: SPモデルに標準装備(標準モデルはオプション)。クラッチ操作なしでシフトアップ/ダウンが可能となり、より素早く途切れのない加速を実現します。
  • 電子制御ステアリングダンパー (HESD): 車速に応じてステアリングダンパーの減衰力を自動調整し、高速走行時の安定性と低速時の軽快なハンドリングを両立します。

これらの電子制御は、ライダーのスキルレベルに関わらず、より安全に、より速く走るための強力なサポートとなります。

機能美:空力性能を追求したデザイン

CBR1000RR-Rの戦闘的なスタイリングは、見た目の迫力だけでなく、空力性能を徹底的に追求した結果です。

  • ウイングレット: カウル側面に設けられた一体型の翼状パーツ。MotoGPマシン直系の技術で、高速走行時にダウンフォース(車体を地面に押さえつける力)を発生させ、フロントタイヤの接地感を高めます。これにより、加速時のウイリー抑制、ブレーキング時の安定性向上、コーナリング性能の向上に貢献します。
  • 2024年モデルの改良: ウイング形状が見直され、小型化しつつも同等のダウンフォースを確保。さらにヨーモーメント(旋回時の左右のブレ)を約10%低減し、より軽快なハンドリングに寄与しています。
  • 低い前面投影面積: ライダーが伏せた状態での空気抵抗を最小限に抑えるカウルデザインとなっています。

徹底したエアロダイナミクスへのこだわりが、CBR1000RR-Rの超高速域でのパフォーマンスを支えています。

どちらを選ぶ?標準モデルとSPモデル徹底比較

CBR1000RR-Rには、標準モデルと上級仕様の「SP」モデルが存在します。基本的なエンジンやフレームは共通ですが、主に足回りとブレーキ、一部装備に違いがあります。

最大の違い:足回りの差

  • 標準モデル: 前後にショーワ(SHOWA)製の高性能サスペンションを装備。フロントにはビッグピストンフロントフォーク(BPF)、リアにはバランスフリーリアクッション(BFRC-lite)を採用し、いずれもフルアジャスタブル(調整可能)です。
  • SPモデル: 前後にオーリンズ(Öhlins)製の**電子制御サスペンション(Smart ECシステム)**を搭載。走行状況に応じて減衰力をリアルタイムで自動調整し、常に最適な乗り心地と路面追従性を実現します。街乗りでの快適性からサーキットでの限界走行まで、幅広いシーンで高いパフォーマンスを発揮します。さらに、メーター上でライダーの体重を入力すると、推奨されるサスペンションのプリロード値が表示される機能も備わっています。

制動力の差:ブレーキシステム

  • 標準モデル: フロントブレーキキャリパーはニッシン(NISSIN)製のラジアルマウント4ポットキャリパーを採用。十分な制動力とコントロール性を備えています。
  • SPモデル: フロントブレーキキャリパーには、より高性能なブレンボ(Brembo)製 Stylemaラジアルマウント4ポットキャリパーを採用。リアブレーキキャリパーもブレンボ製となります。マスターシリンダーもブレンボ製となり、より高い制動力、耐フェード性、ダイレクトな操作感を実現。サーキット走行など、ハードなブレーキングに対する信頼性がさらに高められています。

電子装備とその他の違い

  • クイックシフター: SPモデルには標準装備ですが、標準モデルではオプション設定となります。
  • 電子制御サスペンションとの連携: SPモデルは電子制御サスペンションと他の電子制御(ABSやトラクションコントロールなど)が連携し、より高度な車体制御を実現します。

外観と価格

  • カラーバリエーション:
    • 標準モデル:グランプリレッド(Honda伝統のトリコロールカラー)の1色展開。
    • SPモデル:グランプリレッドに加え、シックなマットパールモリオンブラック(艶消し黒)の2色から選択可能。
  • 価格差: メーカー希望小売価格(税込)は、標準モデルが2,486,000円、SPモデルが2,849,000円と、約36万円の差があります(2024年3月時点)。
  • 選び方のポイント: 価格差は約36万円ありますが、オーリンズ電子制御サスやブレンボ製ブレーキシステム、クイックシフターといった装備内容を考えると、特にサーキット走行を視野に入れるならSPモデルは非常に魅力的です。「最高の装備を求める」「最初からサーキットを楽しみたい」という方にはSPがおすすめです。一方、「予算を抑えたい」「街乗りやツーリングがメイン」という方には、標準モデルでも十二分な性能を持っています。

カラーリングと特別な一台:限定モデルもチェック

CBR1000RR-Rは、そのパフォーマンスだけでなく、魅力的なカラーリングや特別な限定モデルも注目ポイントです。

現行モデルのカラーバリエーション

  • 標準モデル:
    • グランプリレッド: HRCワークスマシンを彷彿とさせる、赤・青・白の鮮やかなトリコロールカラー。
  • SPモデル:
    • グランプリレッド: 標準モデルと同じトリコロール。
    • マットパールモリオンブラック: 2022年から追加された艶消しのブラック。ゴールドのオーリンズ製フォークやブレンボキャリパーとのコントラストが高級感を醸し出します。

どちらのカラーも、随所にカーボンパターン調のグラフィックが施され、レーシーで洗練された印象を与えます。

伝説を纏う:CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary

2022年には、初代FIREBLADE(CBR900RR)の登場から30周年を記念した特別仕様車**「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary」**が期間限定で受注販売されました。

  • 特徴:
    • 初代CBR900RRをオマージュしたパールグレアホワイト基調のトリコロールスペシャルカラー。
    • 燃料タンク上部、スマートキー、メーター起動画面に30周年記念ロゴを配置。
    • マフラーサイレンサーにも**「30th Anniversary」**のレーザー刻印。
    • トップブリッジにはシリアルナンバーが刻印され、所有感を満たす特別な一台。

この記念モデルはすでに販売終了していますが、中古市場では高い人気を誇っています。

その他の限定モデル

海外市場では、マン島TTレースのレジェンドライダー、ジョン・マクギネス選手のレプリカカラーや、MotoGPチームカラーなどが限定販売された例もありますが、日本国内で正規販売された特別仕様車は、基本的に上記の30周年記念モデルのみです(レースベース車を除く)。

ライバルひしめく!リッターSS戦国時代

CBR1000RR-Rが戦うリッターSSクラスには、国内外のメーカーから強力なライバルが存在します。ここでは国内メーカーの主要ライバルと比較してみましょう。

主要ライバルとのスペック比較

モデルCBR1000RR-R Fireblade (Honda)YZF-R1 (Yamaha)Ninja ZX-10R (Kawasaki)
エンジン999cc 直列4気筒998cc 直列4気筒 (クロスプレーン)998cc 直列4気筒
最高出力218PS / 14,000rpm約200PS / 13,500rpm203PS / 13,200rpm
最大トルク113N・m / 12,000rpm約112N・m / 11,500rpm115N・m / 11,400rpm
車両重量 (装備)200kg (SP: 201kg)201kg (R1M: 202kg)207kg
シート高830mm855mm835mm
電子制御IMU6軸, フル装備IMU6軸, フル装備IMU6軸, フル装備
サスペンション (上位)SP: Öhlins電子制御R1M: Öhlins電子制御RR: レース向け (電子サスなし)
ブレーキ (前) キャリパーNISSIN (SP: Brembo)BremboBrembo (M50)
メーカー希望小売価格(税込)2,486,000円 (SP: 2,849,000円)2,530,000円 (R1M: 3,289,000円)2,409,000円

※上記は各メーカー国内仕様(2024年時点)の主なスペック比較(参考値)。ヤマハYZF-R1/R1M、カワサキNinja ZX-10Rは2025年モデル以降の国内正規導入について公式発表がない状況です(2024年6月時点)。

CBR1000RR-Rの強み

  • クラス最高峰の出力: 218PSというスペックは、ライバルに対して明確なアドバンテージです。サーキットでの速さを追求する上で大きな武器となります。
  • 軽量な車体: 装備重量200kg(標準モデル)は、このクラスではトップレベルの軽さです。徹底したマス集中化と相まって、俊敏なハンドリングに貢献します。
  • SPモデルのハイエンド装備: オーリンズ製電子制御サスペンションとブレンボ製ブレーキシステムを標準装備するSPモデルは、購入してすぐに高いレベルでサーキット走行を楽しめるパッケージングとなっています。

価格面では標準モデル同士で大きな差はありませんが、CBR1000RR-Rはその圧倒的なエンジン性能と軽量な車体、そしてSPモデルの充実した装備が大きな魅力と言えるでしょう。

どんな人におすすめ?シーン別適性診断

CBR1000RR-Rは非常に高性能なマシンですが、その特性からライダーや使用シーンによって向き不向きがあります。

サーキット走行がメインのライダー

【適性:◎】 まさにこのバイクが輝くステージです。タイムアタックやスポーツ走行をとことん楽しみたいライダーにとって、最高の選択肢の一つ。特にSPモデルは、電子制御サスや高性能ブレーキにより、サーキットでのポテンシャルを最大限に引き出せます。購入後すぐに高いレベルで走りを楽しめるでしょう。

ワインディングを楽しみたいライダー

【適性:〇】 峠道でのスポーツライディングも得意分野です。軽量な車体と強力なエンジン、安定したハンドリングにより、コーナーを駆け抜ける爽快感は格別です。ただし、公道では有り余るパワーを持て余しがち。性能をフルに引き出すのは難しく、自制心が必要です。どちらかといえば、経験豊富な上級ライダー向けと言えます。

街乗り・通勤で使いたいライダー

【適性:△】 正直なところ、日常の足としてはあまり向きません。厳しい前傾姿勢は低速走行や渋滞で体に負担がかかり、高回転型エンジンは街中ではやや扱いにくさを感じる場面も。夏場のエンジン排熱も 상당합니다。しかし、「どうしてもスーパースポーツで通勤したい」という強い意志があれば、電子制御による低速での扱いやすさ向上もあり、不可能ではありません。あくまで趣味のバイクとして所有し、たまに街乗りするというスタイルなら楽しめるでしょう。

ロングツーリング派のライダー

【適性:△】 こちらも得意なシーンとは言えません。前傾姿勢による疲労、硬めのシート、皆無に近い積載性がネックになります。しかし、高速道路を使った移動がメインであれば、優れた直進安定性とカウルによる防風効果で、ある程度の距離はこなせます。「走ること」自体が目的のツーリングであれば、選択肢になりえますが、快適性や積載性を重視するなら他のカテゴリーのバイクがおすすめです。

まとめ:どんなライダーに最適か

CBR1000RR-Rは、サーキット走行や本格的なスポーツライディングを愛する中級~上級ライダーに最もおすすめです。そのポテンシャルを理解し、性能を引き出すことに喜びを感じるライダーにとっては、最高の相棒となるでしょう。

バイク初心者やリターンライダーがいきなり乗るにはハードルが高いですが、最新の電子制御が安全マージンを高めてくれているのも事実です。「憧れ」を原動力に、丁寧に向き合えば、ライダー自身のスキルアップにも繋がる奥深い一台と言えます。

購入前に知っておきたい実用情報

高性能マシンを購入する上で気になる、維持費や取り回しなどの実用面を見ていきましょう。

気になるリセールバリュー

【評価:〇~◎】 CBR1000RR-Rは国内での年間販売台数が限られていることもあり、中古市場でも比較的高値で取引される傾向にあります。特に人気のSPモデルや限定の30周年記念モデルは、値落ちしにくいと考えられます。大切に乗ることで、将来的なリセール価格の下落を抑えることができるでしょう。ただし、ヤマハYZF-R1やスズキGSX-R1000Rの国内販売終了など、リッターSS市場の変化が今後の相場に影響を与える可能性はあります。

維持費とメンテナンス

【評価:△~〇】 高性能なだけに、維持費は一般的なバイクより高めになります。

  • 消耗品: 特にタイヤ(リアは200幅)はハイグリップなものを選ぶと高価で、摩耗も早めです。ブレーキパッド、チェーン、スプロケットなどもパワーがある分、交換サイクルは短くなる傾向があります。
  • 油脂類: エンジンオイルは約4L必要で、高性能オイルを選ぶと交換費用がかさみます。ハイオクガソリン指定です。
  • 保険・税金: 任意保険料は高め。税金や車検代は他のリッターバイクと同等です。
  • 信頼性: 最新のHonda車であり、電子制御も熟成されているため、信頼性は高いです。定期的なメンテナンスを怠らなければ、大きなトラブルに見舞われる可能性は低いでしょう。

全体として、このクラスのバイクとしては標準的な維持費ですが、安くはありません。

取り回し・駐輪

【評価:△~〇】 装備重量200kg前後はリッターSSとしては軽量ですが、絶対的には軽くありません。マス集中設計により、跨った状態での安定感はありますが、ハンドル切れ角が小さいため、Uターンや狭い場所での方向転換は苦手です。押し引きにはそれなりの力が必要です。駐輪時は標準装備のイモビアラーム(HISS)が盗難抑止に役立ちます。

足つき性

【評価:〇】 シート高830mmは、リッターSSの中では比較的低い部類に入ります(YZF-R1: 855mm, ZX-10R: 835mm)。シート前方が絞り込まれているため、数値以上に足つきは良好に感じられます。身長170cm程度あれば、片足のつま先はしっかりと接地可能です。両足だとつま先立ちになりますが、車体が軽いため不安感は少ないでしょう。ただし、停車時も前傾姿勢になるため、バランスには少し気を使う必要があります。

CBR1000RR-R Q&A:よくある質問

Q1. CBR1000RR-Rの最高速度はどれくらいですか?

A1. 国内仕様および多くの海外仕様では、メーター表示で299km/hになると速度リミッターが作動します。実際のポテンシャルとしては300km/hを超える性能を持っていますが、公道走行可能な市販車としては299km/hが上限となります。

Q2. 燃費(実燃費)はどのくらいですか?

A2. カタログ値(WMTCモード)は15.4km/Lですが、実燃費は乗り方によって大きく変動します。市街地や峠道を含むツーリングでは12~18km/L程度が目安です。街乗り中心だと10km/L台前半、高速巡航なら20km/L近くまで伸びることもあります。サーキット走行では8km/L前後まで悪化します。燃料タンク容量は16L、ハイオク指定です。燃費性能よりも走行性能を優先したバイクと割り切りましょう。

Q3. CBR1000RR-R SPと標準モデル、どちらを選ぶべき?

A3. サーキット走行を本格的に楽しみたい、あるいは最高の装備を求めるならSPモデルがおすすめです。オーリンズ電子制御サスやブレンボブレーキ、クイックシフターといった装備は価格差以上の価値があります。一方、主に公道でのツーリングやワインディングがメインで、予算も考慮したい場合は標準モデルでも十分以上の性能と満足感が得られます。標準モデルのショーワ製サスやニッシン製ブレーキも非常に高性能です。ご自身の主な用途と予算に合わせて選ぶのが良いでしょう。

Honda CBR1000RR-R Fireblade / SP 主要諸元 (2024年モデル国内仕様)

区分CBR1000RR-R FirebladeCBR1000RR-R Fireblade SP
型式8BL-SC828BL-SC82
全長×全幅×全高2,100mm × 740mm × 1,140mm2,105mm × 750mm × 1,140mm
ホイールベース1,450mm1,455mm
シート高830mm830mm
車両重量 (装備)200kg201kg
エンジン種類水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒(同左)
総排気量999cc999cc
内径×行程81.0mm × 48.5mm(同左)
圧縮比13.6 : 1(同左)
最高出力160kW [218PS] / 14,000rpm(同左)
最大トルク113N・m [11.5kgf・m] / 12,000rpm(同左)
燃料供給方式電子制御燃料噴射装置 (PGM-FI)(同左)
燃料タンク容量16L16L
燃料種類無鉛プレミアムガソリン (ハイオク)(同左)
変速機形式常時噛合式6段リターン(同左)
フレーム形式ダイヤモンド (アルミツインスパー)(同左)
サスペンション (前)倒立式 (SHOWA BPF)倒立式 (Öhlins Smart EC)
サスペンション (後)プロリンク (SHOWA BFRC-lite)プロリンク (Öhlins Smart EC)
ブレーキ (前) キャリパーラジアルマウント4POT (NISSIN)ラジアルマウント4POT (Brembo)
ブレーキ (後) キャリパー2POT (NISSIN)2POT (Brembo)
タイヤ (前)120/70ZR17M/C (58W)(同左)
タイヤ (後)200/55ZR17M/C (78W)(同左)
電子制御 (主なもの)HSTC, ウイリー制御, ABS, Engine Brake Control, Riding Mode, HESD(同左) + Quick Shifter (標準)
メーカー希望小売価格(税込)2,486,000円2,849,000円

※上記は2024年3月発表時点の情報です。

まとめ

Honda CBR1000RR-R Firebladeは、まさに「サーキット最速」を目指して開発された、ホンダの技術の粋を集めたスーパースポーツです。その圧倒的なパワー、精密なコントロール性、そして最先端の電子制御とエアロダイナミクスは、乗る者を非日常の世界へと誘います。

標準モデルとSPモデルがあり、それぞれに魅力がありますが、共通して言えるのは「乗り手を選ぶ」一面を持ちながらも、真摯に向き合えば最高のライディング体験を提供してくれるマシンであるということです。

この記事が、CBR1000RR-R Firebladeの購入を検討されている方、あるいはこのマシンに興味を持っている方の参考になれば幸いです。


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