大型バイクと中型バイクの違いとは?初心者が知っておくべきポイントを解説

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大型バイクと中型バイクの違いとは?初心者が知っておくべきポイントを解説

これからバイク免許を取ろうと考えている初心者ライダーにとって、「大型バイク」と「中型バイク」の違いは気になるポイントですよね。排気量や免許区分の違いから、それぞれの特徴、メリット・デメリット、さらには維持費や用途の違いまで、初心者が知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。

目次

大型バイクと中型バイクの定義(免許区分と排気量の違い)

まずは大型バイク中型バイクの明確な定義を押さえておきましょう。日本の免許区分では、中型バイクとは一般的に「普通自動二輪車免許」で運転できるバイクのことで、排気量は125cc超~400cc以下です。一方、大型バイクは「大型自動二輪車免許」が必要なバイクで、排気量が400ccを超える大型エンジンを搭載しています。

例えば、400ccクラスのバイクは中型バイクに分類され、普通二輪免許で運転可能です。400ccを超えるモデルは大型バイクとなり、運転には大型二輪免許が必要になります。

大型バイクの特徴とメリット・デメリット

大型バイクは排気量が大きくパワフルなエンジンを持つため、高速走行や長距離ツーリングに優れた性能を発揮します。一方で車体が大きく重量も増すため、扱いにはそれなりの慣れと力が必要です。ここでは大型バイクのメリットとデメリットを見てみましょう。

メリット:大型エンジンならではの力強い加速高速巡航の安定性が魅力です。余裕あるパワーで高速道路の追い越しも楽々、長距離走行でも疲れにくい傾向にあります。また、重厚な車体による高い安定感で、直進時や二人乗りでも安定しています。

デメリット:車重があるため取り回しに苦労しやすく、停車時に倒してしまう立ちゴケのリスクも高まります。また、車体が大きい分購入費用や燃料代などの維持費もかさみがちです。250cc超は車検が必要となり、税金や保険など定期的な出費も発生します。総じて中型に比べて経済的・技術的ハードルが高い点は否めません。

中型バイクの特徴とメリット・デメリット

中型バイク(普通二輪で乗れるバイク)は、日常使いからツーリングまでバランス良くこなせる万能選手です。大型に比べて車体がコンパクトで軽量なモデルが多く、初心者でも比較的扱いやすいのが特徴です。それでは中型バイクならではのメリット・デメリットを確認しましょう。

メリット:軽量でコンパクトな車体が多く取り回しがしやすいため、街中での機動性に優れ日常の足にも適しています。燃費も良好なモデルが多く、ガソリン代を含めて経済的なのも魅力です。特に排気量250cc以下なら車検が不要で、定期的な検査費用がかからない点も大きなメリットでしょう。

デメリット:エンジンパワーや高速安定性は大型に及ばず、高速走行やタンデム(二人乗り)では、400ccクラスでパワー不足を感じる場合もあります。とはいえ、中型で十分に腕を磨いてから大型にステップアップするという段階的な楽しみ方もできます。

免許取得にかかる時間・費用の比較

普通自動二輪免許(中型免許)は、教習所での技能教習がおよそ17~19時限で、費用相場は約10~15万円です。大型自動二輪免許の場合、すでに普通二輪免許を持っていれば技能教習約12時限、免許なしから直接取得するなら30時限近く必要となり、費用も中型より高く15~25万円程度かかります。

初心者がいきなり大型二輪免許を取得することも可能ですが、まずは普通二輪免許から始めるのが一般的です。中型バイクで基礎スキルを身につけてから大型に挑戦したほうが、より安全に上達できるでしょう。

用途で選ぶ大型バイクと中型バイク(通勤・ツーリングなど)

バイクを選ぶ際には、主な使用目的も重要なポイントです。通勤や街乗りがメインなのか、ロングツーリングや高速走行が多いのかによって、大型と中型のどちらが適しているかが変わってきます。用途別に、大型バイクと中型バイクの向き不向きを見てみましょう。

通勤・街乗りなら?

日々の通勤や買い物など街中での移動が中心であれば、中型バイクの方が扱いやすくおすすめです。中型は小回りが利き、駐輪場での取り回しもしやすいため、渋滞の多い都市部でもストレスが少ないでしょう。燃費が良いモデルが多いので、毎日のガソリン代負担も軽減できます。

長距離ツーリングや高速走行なら?

高速道路を使った長距離ツーリングが多いなら、大型バイクのメリットが活きます。余裕あるエンジンパワーと重厚な車体による高速巡航時の安定感は抜群で、長時間走行しても疲労が少なくて済みます。また、積載スペースに余裕のあるモデルも多く、長旅でも心強いでしょう。一方、中型バイクでもツーリングは十分可能です。ただし、二人乗りで荷物満載となると中型ではパワー不足を感じる場合もあるため、頻繁にタンデムで遠出するなら大型のほうが余裕があります。

週末のレジャー・趣味として楽しむなら?

休日に趣味で乗る程度であれば、中型バイクは維持費が安い分気軽に所有しやすく、趣味の乗り物として最適です。中型でもスポーツタイプからオフロードまで様々なモデルが存在し、十分に満足できる走行性能を備えています。一方、大型バイクは所有する喜びや圧倒的なパワーを味わえる反面、自身の乗車頻度やスキルに見合った選択をしないと宝の持ち腐れになりかねません。

維持費・ランニングコストの比較

まず燃費は一般的に中型バイクの方が優れています。排気量の大きい大型バイクはその分ガソリン消費も多くなりがちです。また、タイヤブレーキパッドなどの消耗品も大型車はサイズが大きく価格も高めになりますし、オイル交換に必要なオイル量も増えます。

また、排気量によって毎年の自動車税(軽自動車税)も異なり、250cc以下は約3,600円、251cc以上は約6,000円です。さらに、排気量250cc超のバイクには2年ごとに車検(定期点検)が必要で、その際自賠責保険料重量税などの費用も発生します。任意保険の保険料も大型バイクの方が割高になる傾向があります。

初心者にはどっちがおすすめ?大型バイクと中型バイク

では、初心者が最初の一台に選ぶなら大型バイクと中型バイクのどちらが良いのでしょうか。結論から言えば、多くの初心者には中型バイクがおすすめです。中型は扱いやすさと経済性のバランスが良く、まずは中型で基礎を身につけてから大型にステップアップするのが無理のない流れと言えるでしょう。軽量な中型車で操作や交通ルールに慣れることで、安全に自信をつけてから大型のパワーを活かすことができます。

ただし、どうしても「最初から憧れの大型バイクに乗りたい!」という強い希望がある場合や、体格・体力に自信があって大型車もしっかり支えられるという人は、大型バイクに挑戦する選択肢もあります。その際は無理をせず、自分のペースで練習を重ねて安全に乗りこなせるようにしましょう。

大型バイクと中型バイク選びのチェックポイントまとめ

  • 用途:主に使う目的を考えましょう。街乗り中心なら中型、長距離ツーリングが多いなら大型が向いています。
  • 予算:購入費用だけでなく、免許取得費用や維持費も含めて予算を検討しましょう。維持費を抑えたいなら中型が有利です。
  • 扱いやすさ:自分の体格や筋力に照らし合わせて、無理なく扱えるサイズを選びましょう。大型は重く取り回しが大変なので、自信がなければ中型から始めるのが安心です。
  • 将来のステップアップ:いずれ大型に乗りたい気持ちがあるなら、まずは中型で経験を積んでからステップアップする方法もあります。最初から大型に乗る場合は、十分に練習時間を取ることを心がけましょう。

初めてバイクを選ぶ際は、自分が安心して楽しく乗れるかを第一に考えることが大切です。それぞれの違いを理解した上で、自分の目的やライフスタイルに合った一台を選びましょう。焦らず徐々にステップアップしていけば、バイクライフを安全に長く楽しめるはずです。


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