SUZUKI Vストローム1050DE / Vストローム1050 2025年モデル
先に最新スペックを確認したい方は、こちらのボタンからジャンプできます。
スズキ Vストローム1050シリーズとは?概要と歴史
スズキが誇るアドベンチャーバイクの頂点に立つVストローム1050シリーズ。長距離ツーリングからワインディングロード、そして未舗装路まで、あらゆる道を走破するポテンシャルを秘めた大型アドベンチャーモデルです。2002年の初代登場以来、20年以上にわたり進化を続け、世界中のライダーから高い評価を得ています。
現行モデル(2025年)は、キャラクターの異なる2つのバリエーションがラインナップされています。
- Vストローム1050DE: フロント21インチホイールや専用サスペンション、グラベルモード(Gモード)などを備え、オフロード走破性を最大限に高めた本格アドベンチャー仕様。
- Vストローム1050: フロント19インチのキャストホイールを採用し、オンロードでの快適性と扱いやすさを重視したスタンダードツアラー仕様。
どちらのモデルも、心臓部には力強い1036cc水冷Vツインエンジンを搭載し、スズキの先進技術「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」によって高度に電子制御されています。往年のラリーマシン「DR-Z」からインスパイアされた、シャープで直線的なスタイリングも大きな魅力です。
この記事では、個性あふれるVストローム1050DEと1050、それぞれの詳細なスペック、特徴、そしてどのようなライダーにおすすめなのかを比較しながら徹底解説します。


ここが凄い!Vストローム1050シリーズの魅力と注目ポイント
数ある大型アドベンチャーバイクの中でも、Vストローム1050シリーズが持つ独自の魅力に迫ります。
1. 低速から高速まで力強い!熟成のVツインエンジン
搭載されるのは、1036ccの水冷90度V型2気筒エンジン。低回転域から湧き上がる豊かなトルクと、高回転までスムーズに伸びるパワーが特徴です。2025年モデルでは最高出力76kW(103PS)/8,500rpm、最大トルク97N・m(9.9kgf・m)/6,000rpmを発揮し、最新の排出ガス規制ユーロ5+にも適合しています。
Vツインの魅力
Vツインならではの心地よい鼓動感を感じながら、街乗りでの扱いやすさ、高速道路での余裕のクルージング、そしてワインディングでのスポーティーな走りまで、あらゆるシーンでライダーの期待に応えます。長距離を走っても疲れにくい、ジェントルさと力強さを兼ね備えたエンジンと言えるでしょう。

2. ライダーを強力サポート!先進の電子制御「S.I.R.S.」
Vストローム1050シリーズの走りを支えるのが、スズキの電子制御技術の結晶「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」です。6軸IMU(慣性計測ユニット)が車体の姿勢や動きを精密に検知し、以下のシステムを統合制御することで、様々なライディングシーンで安心感と快適性を提供します。
- 走行モード選択(SDMS): エンジン出力を3段階から選べる。
- トラクションコントロール: ホイールスピンを抑制。DEには未舗装路に特化したG(グラベル)モードを搭載!
- コーナリングABS: 旋回中のブレーキング時もABSが介入し安定性を確保。
- 坂道発進補助(ヒルホールド): 坂道での停車・発進をアシスト。
- クルーズコントロール: 設定速度を維持し、高速巡航時の疲労を軽減。
- 双方向クイックシフト: クラッチ操作不要でスムーズなシフトチェンジが可能。
これらの高度な電子制御により、ライダーは路面状況や天候の変化に左右されにくく、ライディングそのものに集中できます。
3. Vストローム1050DE:道を切り拓く本格オフロード性能
「どこへでも行ける」アドベンチャー性能を突き詰めたのがVストローム1050DEです。スタンダードモデルとの違いは明確で、オフロード走破性を大幅に向上させるための専用装備が与えられています。
- 大径21インチフロントホイール(ワイヤースポーク・チューブタイプ)
- ロングストロークサスペンションによる優れた路面追従性
- 190mmの最低地上高 확보
- G(グラベル)モードとリアABS解除機能
- 操作性の高い幅広テーパーハンドルバー
- エンジン下部を保護するアルミ製スキッドプレート
- 転倒時のダメージを軽減するアクセサリーバー標準装備
- メンテナンスや駐輪に便利なセンタースタンド標準装備
これにより、林道ツーリングやキャンプツーリングなど、よりワイルドな冒険を楽しみたいアクティブなライダーにとって、最高のパートナーとなるでしょう。

4. Vストローム1050:快適性を追求したオンロードツアラー
一方、Vストローム1050は、舗装路でのツーリング性能と快適性をより重視したモデルです。DEモデルとの主な違いを見てみましょう。
- フロント19インチ・リア17インチの軽量キャストホイール(チューブレス)による軽快なハンドリング
- 工具不要で高さ調整可能な大型ウインドスクリーン
- DEより30mm低い850mmのシート高による良好な足つき性
- DEより10kg軽量な車両重量(242kg)による取り回しやすさ
チューブレスタイヤはパンク修理が比較的容易で、長距離ツーリングでの安心感につながります。足つき性の良さと軽快なハンドリングは、街乗りでの扱いやすさにも貢献。高速道路を使ったロングツーリングや、景色の良いワインディングを快適に楽しみたいライダーに最適な一台です。
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スペックで比較!Vストローム1050DE vs 1050 違い早見表
キャラクターの異なる両モデル。ここで主要な違いを比較しやすいように表で確認してみましょう。
比較項目 | Vストローム1050DE | Vストローム1050 |
---|---|---|
コンセプト | オフロード性能強化 | オンロード快適性重視 |
価格(税込) | 1,793,000円 | 1,705,000円 |
フロントホイール | 21インチ スポーク (チューブ) | 19インチ キャスト (チューブレス) |
最低地上高 | 190mm | 160mm |
シート高 | 880mm | 850mm |
車両重量 | 252kg | 242kg |
Gモード(トラコン) | 有り | 無し |
リアABS解除 | 有り | 無し |
スクリーン | スポーツ (工具調整) | 大型 (工具不要調整) |
標準装備 | アクセサリーバー、 スキッドプレート、 センタースタンド | – |
※2025年モデルのスペックに基づきます。
価格差は約9万円。DEモデルはオフロード向け装備が充実している分、価格と重量が増し、シート高も高くなります。どちらが良いというわけではなく、ご自身の使い方や体格に合わせて選ぶことが重要です。
あなたに合うのはどっち?おすすめライダー像
それぞれの特徴から、どのような使い方をするライダーにおすすめなのかをまとめました。
こんなあなたに! Vストローム1050DE
- ✅ 林道やキャンプ場へのアプローチなど、未舗装路も積極的に走りたい
- ✅ アドベンチャーらしいタフなスタイリングが好き
- ✅ シート高880mmでも足つきに不安がない(身長175cm以上が目安?)
- ✅ オフロード向け装備やセンタースタンドなどが標準で欲しい
こんなあなたに! Vストローム1050
- ✅ メインは舗装路でのツーリング、快適に長距離を走りたい
- ✅ 足つき性や取り回しのしやすさを重視したい
- ✅ チューブレスタイヤのメンテナンス性を好む
- ✅ 少しでも価格を抑えたい
購入前にここをチェック!注意点と確認ポイント
魅力的なVストローム1050シリーズですが、購入を決める前にいくつか確認しておきたい点があります。
● 足つき性は要確認!特にDEモデル
Vストローム1050DEのシート高は880mmと、アドベンチャーモデルの中でも高めの設定です。対するスタンダードモデルは850mm。数値上は3cmの違いですが、体感はそれ以上に感じることも。特に小柄な方や初心者の方は、必ず実車に跨って両足の接地感を確認しましょう。オプションでローシートも用意されています。
● 重量と取り回し
車両重量はDEが252kg、スタンダードが242kg。装備が充実している分、それなりの重さがあります。走行中は安定感がありますが、停車時や押し引き、Uターンなどでは重さを感じる場面も。こちらも実車で取り回しを試してみるのがおすすめです。
● 維持費について
1000ccクラスの大型バイクなので、税金、保険、タイヤ、オイル交換などの維持費はミドルクラスと比べると高くなります。燃費性能(WMTCモード値)はDEが19.3km/L、スタンダードが19.6km/Lと、このクラスとしては比較的良好です。燃料タンク容量も20Lと大きいので、航続距離の心配は少ないでしょう。
● 豊富な純正アクセサリー
ツーリングをより快適に、そして個性的にするための純正アクセサリーが多数用意されています。トップケース、サイドケースセット、グリップヒーター、フォグランプセットなどは定番の人気アイテム。購入時に必要なものを検討しておくと良いでしょう。
まとめ:あなただけの冒険へ、最高の相棒を選ぼう!
今回は、スズキのフラッグシップアドベンチャー「Vストローム1050DE」と「Vストローム1050」の2025年モデルについて、その特徴、違い、そして魅力を徹底的に解説しました。
Vストローム1050シリーズの評価ポイント
- 力強く扱いやすいVツインエンジンと高度な電子制御S.I.R.S.による、高い走行性能と安心感。
- 本格オフローダーのDEか、快適ツアラーのスタンダードか、明確なキャラクター選択が可能。
- 長距離ツーリング適性が高く、冒険心をくすぐるスタイリングと機能性。
- 足つき性や重量は要確認だが、それを補って余りある所有満足度と走りの楽しさ。
どちらのモデルを選んだとしても、あなたのバイクライフをより豊かでエキサイティングなものにしてくれるポテンシャルを秘めています。重要なのは、スペックや価格だけでなく、ご自身のライディングスタイルや冒険のイメージに合った、最高の相棒を選ぶことです。
カタログやウェブサイトだけでは伝わらない部分も多くあります。ぜひ一度、お近くのスズキ販売店に足を運び、実車を見て、触れて、そして可能であれば試乗してみてください。きっとその素晴らしさを体感できるはずです!

スズキ Vストローム1050DE / 1050 スペック一覧 (2025年モデル)
最後に、両モデルの主要スペックをまとめて掲載します。
項目 | Vストローム1050DE | Vストローム1050 |
---|---|---|
価格 | 1,793,000円(税込) | 1,705,000円(税込) |
年式 | 2025年 | |
型式 | 8BL-EF11M | |
排気量 | 1,036cc | |
最高出力 | 76kW(103PS)/ 8,500rpm | |
最大トルク | 97N・m(9.9kgf・m)/ 6,000rpm | |
エンジン形式 | 水冷4ストロークV型2気筒 DOHC 4バルブ | |
ミッション形式 | 常時噛合式6段リターン | |
タイヤサイズ(前) | 90/90-21M/C 54H (チューブ) | 110/80R19M/C 59V (チューブレス) |
タイヤサイズ(後) | 150/70R17M/C 69H (チューブレス) | 150/70R17M/C 69V (チューブレス) |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ダブルディスク(ABS) | |
ブレーキ形式(後) | 油圧式シングルディスク(ABS) | |
サスペンション(前) | テレスコピック(倒立) | |
サスペンション(後) | スイングアーム(リンク式) | |
全長×全幅×全高 | 2,390mm × 960mm × 1,470mm (スクリーン低位置) | 2,265mm × 940mm × 1,515mm (スクリーン高位置) |
ホイールベース | 1,595mm | 1,555mm |
最低地上高 | 190mm | 160mm |
シート高 | 880mm | 850mm |
車両重量 | 252kg | 242kg |
タンク容量 | 20L | |
燃費(定地) | 27.1km/L(60km/h、2名乗車時) | 27.0km/L(60km/h、2名乗車時) |
燃費(WMTCモード値) | 19.3km/L(クラス3-2、1名乗車時) | 19.6km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
カラー(DE) | ・チャンピオンイエローNo.2/グラススパークルブラック (YU1) ・パールテックホワイト/グラススパークルブラック (BTH) | |
カラー(STD) | ・オールトグレーメタリックNo.3/マットブラックメタリックNo.2 (C2H) ・マットスティールグリーンメタリック/マットブラックメタリックNo.2 (QVP) ・グラススパークルブラック/マットブラックメタリックNo.2 (KGL) | |
乗車定員 | 2名 |
※本スペックは2025年2月発表の日本国内モデルのものです。仕様や価格は予告なく変更される場合があります。