バイクプロテクター、どれから揃える?【命を守る装着優先順位】徹底解説!

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バイクに乗り始めたけど、プロテクターって色々あって、どれから買えばいいの?
全部揃えるのは大変だし、本当に必要なものから知りたい!

バイクは最高に楽しい乗り物ですが、万が一の事故の時、体を守ってくれるのはプロテクターだけです。でも、種類が多すぎて迷ってしまいますよね。

この記事では、そんなあなたの疑問にズバリお答えします!事故のデータや専門家の意見をもとに、「どのプロテクターから優先して装着すべきか」を、分かりやすく解説。さらに、プロテクターの種類や選び方の基本、おすすめの考え方まで、安全なバイクライフを送るために知っておきたい情報をまとめました。

「ヘルメットは当然装着するもの」とした上で、今回は頭部以外の体のプロテクターについて紹介します。

目次

【結論】命を守る!プロテクター装着の優先順位はコレ!

まず結論から!数あるプロテクターの中で、最も優先して装着すべき部位は以下の順番です。

🥇 第1位:胸部
🥈 第2位:背中(脊髄)
🥉 第3位:
第4位:
第5位:
第6位:手(グローブ)
第7位以降:尻・太もも、すね、足首など

なぜこの順番なのか、その理由を次に見ていきましょう。

なぜこの順番?根拠を知って納得!

この優先順位は、決して適当に決めているわけではありません。バイク事故の実際のデータに基づいています

理由1:命に関わる致命傷は「」と「」が圧倒的に多い

警察庁の事故統計を見ると、バイク事故で亡くなった方の致命傷となった部位は、「頭部」と「胸部」が突出して多いという事実があります。近年では、胸部の損傷が原因で亡くなるケースが最も多いというデータもあるほどです。

ヘルメットで頭を守るのは当然ですが、同じくらい「胸部」を守ることが、命を守る上で非常に重要だということが分かります。心臓や肺など、重要な臓器が集まる胸部へのダメージは、生死に直結しやすいのです。

理由2:深刻な後遺症を防ぐ「背中」の保護

次に重要なのが「背中」、特に脊髄の保護です。脊髄を損傷してしまうと、下半身不随など、その後の人生に大きな影響を及ぼす深刻な後遺症につながる可能性があります。背中プロテクターは、こうしたリスクを軽減するために欠かせません。

理由3:怪我しやすい「四肢」の保護も忘れずに

死亡事故や重篤な後遺症には繋がりにくいかもしれませんが、転倒時に怪我をしやすいのは「肩」「肘」「膝」「手」といった関節部分や四肢です。骨折や脱臼、靭帯損傷などは、痛みが大きいだけでなく、完治までに時間がかかり、日常生活にも支障をきたします。これらの部位もしっかり保護することで、怪我のリスクを減らし、万が一の時もダメージを最小限に抑えることができます。

プロテクターの種類と選び方の基本

優先順位が分かったところで、プロテクターの種類と選び方の基本も押さえておきましょう。

硬いの?柔らかいの?「ハード」vs「ソフト」

スプリームボディプロテクター L SK-688 866

ハードプロテクター: プラスチックなどの硬い素材でできています。衝撃を分散させる能力が高く、大きな衝撃から体を守るのに適しています。主に胸部や背中など、重要な部分に使われます。安心感は高いですが、少しゴツゴツして動きにくいと感じることもあります。

アーマードトップインナーウエア ブラック L SK-625 454 プロテクターCE規格

ソフトプロテクター: ウレタンフォームなどの柔軟な素材で作られています。動きやすく、着け心地が良いのが特徴。肘や膝など、よく動かす関節部分に向いています。最近は、衝撃を受けると硬くなる特殊な素材を使った、保護性能の高いソフトプロテクターも増えています。

安全性の証「CE規格」って?

プロテクター選びでよく目にするのが「CE規格」というマーク。これは、ヨーロッパの安全基準を満たしている証です。衝撃吸収性などのテストをクリアした製品に付けられ、レベル1と、より厳しい基準をクリアしたレベル2があります。

日本にはヘルメットのような統一された安全基準はありませんが、このCE規格は安全性を判断する上で非常に信頼できる目安になります。特にこだわりがなければ、CE規格(できればレベル2)の認証を受けた製品を選ぶのがおすすめです。

【部位別】おすすめプロテクターの考え方&定番品

では、具体的にどんなプロテクターを選べば良いのでしょうか?部位ごとにおすすめの考え方と、定番として評価の高い製品の例をいくつかご紹介します。(※あくまで例であり、フィット感や予算に合わせて選ぶことが最も重要です。)

🥇 第1位:胸部プロテクター

選び方のポイント: 最優先で装備したい部位。ジャケットの下に装着する「インナータイプ」が主流。体にしっかりフィットし、ライディングの邪魔にならないものを選びましょう。CE規格適合品が安心です。ハードタイプ、ソフトタイプ、分割式など種類があるので、試着して着心地を確認するのがベスト。

インナーチェストガードSF free SK-689 908 プロテクター

コミネ SK-689 インナーチェストガードSF: ソフトタイプでフィット感が良く、手頃な価格で人気。

RSタイチ テクセル チェストプロテクター: 軽量ながらCEレベル2の高い保護性能を持つ。分割式で動きやすいモデルも。

🥈 第2位:背中(脊髄)プロテクター

選び方のポイント: 胸部とセットで考えたい重要部位。ジャケットに挿入する「インサートタイプ」と、単体で装着する「装着タイプ(ベスト型など)」があります。保護範囲が広く、CEレベル2のものがより安心。通気性も考慮すると快適です。

コミネ SK-829 CEレベル2 バックインナープロテクター: 多くのジャケットに挿入可能。CEレベル2で安心感が高い。

RSタイチ ステルス CE バックプロテクター: 薄型でフィット感が良く、ウェアの下に着ても目立ちにくい。

    🥉第3位:肩プロテクター

    選び方のポイント: ライディングジャケットに標準装備されていることが多い部位。もし付いていない場合や、より性能の高いものに交換したい場合は、CE規格適合品を選びましょう。ソフトタイプが動きやすくおすすめです。

    コミネ SK-810 CEレベル2 プロテクターE/K: 交換用として人気。ソフトタイプでCEレベル2。

      第4位&第5位:膝肘プロテクター

      選び方のポイント: ライディングパンツに内蔵されていることが多いですが、より確実に保護したい場合は単体装着タイプ(ニーシンガード)も有効。特にジーンズなどで乗る場合は必須と考えましょう。CE規格適合品を選び、ズレにくいものが重要です。

      すねプロテクター (左右セット) ブラック フリー SK-638

      コミネ SK-638 CEサポートニーシンガード: 膝からすねまで保護。手頃な価格で人気。

      肘プロテクター ペア ブラック/イエロー サイズ:フリー [TRV081]

      RSタイチ ステルス CE エルボーガード/ニーガード: 単体装着タイプ。薄型でフィット感が良い。

      第7位:手(ライディンググローブ)

      • 選び方のポイント: 手は転倒時にとっさに出してしまう部位。必ずバイク用のグローブを着用しましょう。手のひら側の補強や、甲側のナックルガードが付いているものがおすすめです。季節に合わせた素材選びも重要。
      タッチパネル対応 プロテクター内蔵 カーボン WRX PRO エアーグローブ RST465 BLACK XL

      ジャケット一体型 vs 単体プロテクター、どっちが良い?

      プロテクターには、ジャケットやパンツに最初から入っている「一体型」と、プロテクター単体で装着するタイプがあります。それぞれのメリット・デメリットを知って選びましょう。

      • 一体型(ウェア内蔵タイプ)
        • メリット: 着るだけでOKなので手軽。見た目がスマート。
        • デメリット: プロテクターの位置がズレやすい場合がある。保護範囲や性能が製品によってまちまち。プロテクターだけの交換がしにくい。
      • 単体装着タイプ
        • メリット: 保護範囲が広く、高性能な製品が多い。好きなウェアと組み合わせられる。体にしっかり固定できる。
        • デメリット: 毎回装着するのが少し手間。ウェアによっては着ぶくれしたり、見た目がゴツくなることも。

      どっちを選ぶ?:

      • 手軽さ重視、街乗りメインなら: 一体型(ただし、胸部・背中は別でしっかりしたものを選ぶのがおすすめ)。
      • 安全性重視、ツーリングやスポーツ走行もするなら: 単体装着タイプを組み合わせるのが理想。
      • 色々な服装で乗りたいなら: 単体装着タイプが便利。

      シーン別・バイク別の選び方のヒント

      • 街乗り: 動きやすさと手軽さ重視。ジャケット内蔵+単体の胸・背中プロテクターなどがおすすめ。
      • ツーリング: 快適性と保護性能の両立。CEレベル2の一体型ウェアや、通気性の良い単体プロテクターを。
      • スポーツ走行(ワインディングなど): 保護性能最優先。CEレベル2のハードプロテクターなども検討。
      • オフロード: 専用のプロテクター(チェストガード、ニーシンガードなど)が必須。
      • バイクの種類別: スーパースポーツならフィット感重視、クルーザーならデザイン性も考慮、など好みはありますが、基本的な保護(胸・頭・背中)の重要性はどのバイクでも同じです。

      バイク初心者へのアドバイス:ここから始めよう!

      「何から買えばいいか分からない!」という初心者の方は、まず以下のステップで揃えていくのがおすすめです。

      1. ヘルメット: まずはこれが無いと始まらない!必ずSGマークPSCマーク付きの、頭にぴったりフィットするものを選びましょう。中古はNGです。
      2. 胸部プロテクター: 命を守る最重要アイテムの一つ。インナータイプでCE規格適合品を。
      3. 背中プロテクター: 胸部とセットで。ジャケットに挿入できるタイプか、ベスト型などを検討。
      4. グローブ: 必ずバイク用を。ナックルガード付きがおすすめ。
      5. ライディングジャケット&パンツ: 最初は肩・肘・膝プロテクターが入っているものが手軽。予算が厳しければ、まずジャケットから。
      6. ライディングシューズ/ブーツ: 足首まで保護できる、バイク用のものを選びましょう。

      選ぶ時のポイント:

      • フィット感は超重要!: 必ず試着して、体に合っているか、ライディング姿勢をとってもズレないかを確認しましょう。
      • 快適性も大事: どんなに安全でも、着るのが苦痛だと使わなくなってしまいます。通気性などもチェック。
      • 予算と相談: 最初から最高級品を揃える必要はありません。まずはCE規格レベル1でも良いので、必ず装着することを優先しましょう。信頼できるメーカーのエントリーモデルもおすすめです。

      まとめ:プロテクターは「万が一」への最高の備え

      バイク用プロテクターは、決して「かっこ悪い」「面倒くさい」ものではありません。万が一の事故の際に、あなたの命や体を守ってくれる、最も重要な安全装備です。

      今回解説した装着優先順位を参考に、まずは命に関わる部位からしっかりと保護を始めましょう。そして、自分のライディングスタイルや予算に合わせて、徐々に他の部位のプロテクターも揃えていくのが理想です。

      正しいプロテクターを選び、常に装着する習慣をつけることで、安心してバイクの楽しさを満喫できます。安全意識を高めて、素晴らしいバイクライフを送ってください!


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