【初心者向け完全ガイド】バイク車検の最新情報!費用・流れ・注意点を徹底解説

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「バイクの車検って何?」「自分のバイクは必要なの?」「費用はどれくらいかかる?」

バイクに乗り始めたばかりの方や、これからバイクの購入を考えている方にとって、「車検」は少し難しく感じるかもしれませんね。でも大丈夫!この記事を読めば、バイクの車検に関する疑問や不安がスッキリ解消します。

このガイドでは、バイクの車検制度の基本から、気になる費用、具体的な流れ、そして注意点まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。安心してバイクライフを楽しむために、ぜひ最後までチェックしてくださいね!

目次

1. はじめに:バイクの車検ってなんだろう?


バイクの車検とは?
正式には「自動車検査登録制度」の一部である「継続検査」と呼ばれます。これは、あなたのバイクが国の定める安全基準(道路運送車両法の保安基準)を満たしているかを定期的にチェックするための制度です。

この制度は、単にバイクが安全に走れるようにするためだけでなく、排気ガスなど環境への配慮という面でも大切な役割を果たしています。

公道を走るバイクにとって、車検を受けることは法律で定められた義務です。もし車検を受けずに公道を走ったり、有効期限が過ぎたまま乗り続けたりすると、法律違反となり、罰金や懲役といった重いペナルティが科されることもあるので注意が必要です。

このガイドでは、

  • どんなバイクが車検が必要? (排気量による違い)
  • 車検にはいくらかかるの? (費用の内訳)
  • 車検ってどうやって受けるの? (具体的な流れ)
  • 車検で気をつけることは? (注意点)

といった、バイク車検に関するあらゆる情報を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。これを読めば、あなたも安心して車検に臨めるはずです!

2. あなたのバイクは車検が必要?排気量でチェック!

日本でバイクの車検が必要かどうかは、道路運送車両法という法律で、バイクの排気量によって明確に決められています。
排気量が250ccを超えるバイクが車検の対象となります。これらのバイクは、法律上「二輪の小型自動車(小型二輪)」というカテゴリーに分類されます。

バイクの排気量区分と車検の有無(まとめ)

バイクの区分と車検の必要性を分かりやすく表にまとめました。

道路運送車両法による区分排気量車検の有無備考
第一種原動機付自転車(原付一種)50cc以下×車検不要
第二種原動機付自転車(原付二種)50cc超~125cc以下×車検不要
二輪の軽自動車(軽二輪)125cc超~250cc以下×車検不要、自賠責保険は必要
二輪の小型自動車(小型二輪)250cc超新車3年、以降2年ごとに車検が必要
大型自動二輪車(大型二輪)400cc超新車3年、以降2年ごとに車検が必要

この表を見ると、車検が必要なのは「二輪の小型自動車」と「大型自動二輪車」、つまり排気量250ccを超えるすべてのバイクであることが分かりますね。

具体的にどんなバイクが車検対象?

車検が必要なバイクの例 (250cc超):

  • ホンダ: CB400 SUPER FOUR, CB1300 SUPER FOUR, レブル500/1100 など
  • ヤマハ: MT-07, YZF-R7, XSR900 など
  • スズキ: GSX-S750, Hayabusa (GSX1300R), V-Strom 650/1050 など
  • カワサキ: Ninja 400, Z900RS, Ninja 1000SX, Ninja ZX-4R/ZX-6R/ZX-10R など
  • 海外メーカー: BMW R nineT, ハーレーダビッドソン Sportster S, Ducati Monster など

車検が不要なバイクの例 (250cc以下):

  • ホンダ: Rebel 250, CB250R, CRF250L, PCX (125/160), スーパーカブ (50/110/C125) など
  • ヤマハ: YZF-R25, MT-25, Serow 250(生産終了), NMAX, シグナス グリファス など
  • スズキ: GSX250R, V-Strom 250, ジクサー (150/250) など
  • カワサキ: Ninja ZX-25R, Ninja 250, Z250, エリミネーター 250 など

同じような名前のモデルでも、排気量によって車検の有無が変わることがあるので、自分のバイクの正確な排気量を確認することが大切です。

まっちゃん

Ninja 250には車検がありませんが、Ninja 400にはあります!

3. バイクの車検にかかる費用:内訳を徹底解説

車検って、結局いくらかかるの?」これは誰もが気になるところですよね。バイクの車検費用は、大きく分けて2つの要素で構成されています。

  1. 法定費用:法律で定められた、必ずかかる費用。
  2. 車検基本料(整備費用や代行手数料など):バイクの状態や、どこに車検を依頼するかによって変わる費用。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

法定費用:どこで受けても同じ金額

これは国が定めた費用で、どこで車検を受けても、自分でやっても必ず支払う必要があります。主に以下の3つです。

1. 自賠責保険料:もしもの備え

自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、バイク事故で他人を死傷させてしまった場合の損害を補償するための強制保険です。車検を受ける際には、次回の車検満了日まで有効な自賠責保険証明書が必要になります。

保険料は排気量と契約期間で決まっており、保険会社による違いはありません。2023年4月以降の主な保険料(離島・沖縄県を除く)は以下の通りです。

  • 250cc超のバイク(小型二輪): 24ヶ月契約で 約8,760円
  • 125cc超~250cc以下のバイク(軽二輪): 24ヶ月契約で 約8,920円
  • 125cc以下のバイク(原付): 24ヶ月契約で 約8,560円

ちょっと面白いのは、車検が必要な250cc超バイクより、車検不要の125cc超~250ccバイクの方が、24ヶ月契約の保険料が少し高い点です。これは事故のリスクなどを考慮して保険料が設定されているためと考えられます。

もし車検が切れてしまっているバイクの車検を受ける場合は、次回の有効期間をしっかりカバーするために、通常より1ヶ月長い25ヶ月分の加入が必要になることがあります。

2. 自動車重量税:バイクの排気量と年式で決まる税金

自動車重量税は、車両の重さに応じて課される国の税金ですが、バイクの場合は排気量と登録からの経過年数によって税額が決まります。250cc超のバイク(小型二輪)の場合、2年分の税額は以下のようになっています。

  • 新規登録から12年未満:約3,800円
  • 新規登録から13年~17年:約4,600円
  • 新規登録から18年以上:約5,000円

バイクが古くなるほど、税額が少しずつ上がっていく仕組みです。これは、古い車両の方が環境への負荷が大きいと考えられているためです。

ちなみに、125cc超~250cc以下のバイク(軽二輪)は、車検がない代わりに、新規登録時にのみ約4,900円の重量税がかかります。それ以降はかかりません。125cc以下のバイク(原付)には重量税はかかりません。

3. 印紙代(検査手数料):手続きにかかる国の手数料

車検の検査や書類(車検証)の発行など、国が行う手続きにかかる手数料です。「印紙」という証紙を購入して支払います。

この費用は、車検を受ける場所(指定工場か認証工場か、自分で持ち込むか)によって多少異なりますが、だいたい 約1,200円~1,800円 が目安です。

  • 内訳例:
    • 技術情報管理手数料:約400円
    • 自動車検査手数料:約1,300円~1,700円 (持ち込みの場合)

その他の費用:バイクの状態や依頼先で変わる

法定費用とは別に、バイクの状態やどこに車検を依頼するかによって変動する費用です。

整備費用:安全に走るためのメンテナンス代

車検に通るためには、バイクが国の定める保安基準を満たしている必要があります。そのため、点検や、必要に応じた部品交換が不可欠です。

この整備費用は、バイクの状態によって大きく変わります

  • オイル交換
  • ブレーキパッド交換
  • タイヤ交換
  • チェーン調整・交換
  • 電球交換 など

普段からしっかりメンテナンスしているバイクなら数千円で済むこともありますが、整備箇所が多い場合や、交換部品が高価な場合は数万円以上かかることもあります。特に、初めての車検や、普段あまり乗らないバイクは、整備費用が高くなる傾向があるので、日頃のメンテナンスが大切です。

業者に依頼する場合の代行手数料:プロにお任せする費用

バイクショップや整備工場などに車検の手続きを丸ごとお願いする場合、法定費用や整備費用とは別に、代行手数料がかかります。

この手数料の相場は、依頼するお店によって様々ですが、一般的には 20,000円~40,000円程度 が目安です。

代行手数料には、

  • 書類作成の手間賃
  • 車検場への車両持ち込み・引き取りの手間賃
  • 24ヶ月点検の費用 (含まれている場合が多い)

などが含まれています。

自分で車検場にバイクを持ち込む「ユーザー車検」を選べば、この代行手数料がかからないので、費用をぐっと抑えられます。

4. 車検の有効期間と更新のタイミング

バイクの車検には有効期間があります。いつまでに受ければいいのか、しっかり把握しておきましょう。

有効期間は?

  • 新車で購入した場合: 最初の車検は 3年後
  • それ以降 (継続検査): 2年ごと

新車は最初のうちは故障しにくいだろうということで、初回だけ有効期間が長めに設定されています。2回目以降はずっと2年ごとに車検を受ける必要があります。これは排気量250ccを超えるすべてのバイクに共通です。

いつから受けられる?

車検の更新手続きは、有効期間が満了する日の2ヶ月前から受けることができます。

以前は1ヶ月前からでしたが、2025年4月1日から2ヶ月前に変わりました。これで、年度末などの混雑時期を避けやすくなり、余裕を持って車検を受けられるようになります。

早く受けても損しない?

「早く受けると、次の有効期間が短くなっちゃうんじゃない?」と心配になるかもしれませんが、そんなことはありません!

たとえ有効期間満了日の2ヶ月前に車検を受けても、残っている有効期間が無駄になることはなく、次回の満了日はきっちり2年後(新車なら3年後)になります。

例えば、車検満了日が「令和7年6月30日」の場合、令和7年5月1日に車検を受けても、新しい車検証の有効期間満了日は「令和9年6月30日」となります。計画的に早めに受けても安心ですね。

5. バイク車検の流れ:ユーザー車検と業者依頼

バイクの車検を通す方法は、大きく分けて2つあります。

  1. ユーザー車検: 自分で運輸支局(陸運局)などにバイクを持ち込む方法
  2. 業者依頼: バイクショップや整備工場にお願いする方法

それぞれの流れと、メリット・デメリットを見ていきましょう。

ユーザー車検の流れと手続き

自分でチャレンジするユーザー車検!大まかな流れはこんな感じです。

  1. 事前準備:
    • 書類集め: 必要な書類(後述)を揃えます。
    • 点検・整備: 車検に通るように、自分でバイクをチェック&整備します。灯火類、ブレーキ、タイヤ、オイル漏れなど、保安基準に適合しているか念入りに確認!
  2. 予約:
    • 国土交通省の「自動車検査インターネット予約システム」や電話で、管轄の運輸支局または自動車検査登録事務所の検査を予約します。予約は必須です!
  3. 書類作成 (当日):
    • 検査当日に、運輸支局の窓口などで自動車検査票自動車重量税納付書継続検査申請書といった書類を入手し、記入します。
  4. 手数料納付 (当日):
    • 運輸支局内や隣接する建物で、自動車検査登録印紙自動車重量税印紙を購入し、それぞれの納付書に貼り付けます。
  5. 車両持ち込みと受付 (当日):
    • 予約した日時に、バイクと書類一式を持って検査場へ行き、受付をします。書類の確認や検査コースの説明などを受けます。
  6. 検査ラインでの検査 (当日):
    • 検査官の指示に従って、バイクを検査ラインに進めます。外観、ライト、ブレーキ、排気ガス、音量などがチェックされます。ドキドキの瞬間!
  7. 合格後の手続き (当日):
    • すべての項目に合格すれば、新しい車検証検査標章(ステッカー)が交付されます。これらを受け取り、ステッカーをナンバープレートに貼れば完了!お疲れ様でした!

業者(バイク販売店、整備工場など)に依頼する場合の流れ

プロにお任せする業者依頼。ユーザーが行うのは主に以下のステップです。

  1. 業者選びと見積もり:
    • 信頼できるバイクショップや整備工場を探し、車検費用の見積もりをもらいます。複数の業者を比較検討するのがおすすめです。
  2. 予約と車両引き渡し:
    • 依頼する業者と日程を調整し、予約します。
    • 予約日に、必要な書類(車検証、自賠責保険証明書、納税証明書など)と一緒にバイクを預けます。
  3. 点検・整備 (業者が実施):
    • 業者がバイクを点検し、車検に必要な整備を行います。部品交換などが必要な場合は、事前に連絡・相談があるはずです。
  4. 車検代行 (業者が実施):
    • 点検・整備が終わったら、業者がユーザーに代わって運輸支局などにバイクを持ち込み、車検手続きを行います。ユーザーが立ち会う必要はありません
  5. 費用支払いと車両引き取り:
    • 車検が無事に終わると、業者から連絡が来ます。
    • 車検費用(法定費用+整備費用+代行手数料)を支払い、新しい車検証とステッカーを受け取って、ピカピカになった(?)バイクを引き取ります。

それぞれの方法のメリットとデメリット

どちらの方法を選ぶか、メリット・デメリットを比較してみましょう。

項目ユーザー車検業者依頼
メリット費用が安い (法定費用+最低限の整備費)手間がかからない (丸投げOK)
✅ バイクの状態を自分で把握できるプロの点検・整備で安心
✅ バイクへの愛着・知識が深まる✅ 車検に通るためのアドバイスや対応が受けられる
デメリット手間と時間がかかる (書類準備、予約、持ち込み)費用が高くなる (整備費+代行手数料)
❌ ある程度の知識・スキルが必要❌ 整備内容や費用が不明瞭な場合も (業者による)
平日に休みを取る必要がある
❌ 不合格の場合、自分で対応する必要がある

ユーザー車検はこんな人におすすめ!

  • とにかく費用を抑えたい人
  • バイクの整備にある程度自信がある人
  • 平日に時間が取れる人
  • 手続きや作業を楽しめる人

業者依頼はこんな人におすすめ!

  • 時間や手間をかけたくない人
  • バイクの知識や整備に自信がない初心者
  • プロにしっかり点検・整備してもらいたい人
  • 普段忙しくて平日に時間が取れない人

自分のスキルやライフスタイルに合わせて、最適な方法を選びましょう。

6. 要注意!バイクが車検に落ちる主な原因

せっかく車検に臨んでも、不合格になってしまうのは避けたいですよね。特に初心者が見落としがちな、車検で引っかかりやすいポイントを知っておきましょう。


ここをチェック!車検不合格になりやすい箇所

  • 灯火類 (ライト類)
    • ヘッドライト: 光軸のズレ(光の向きがおかしい)、光量不足(暗い)
    • ウインカー: 点滅しない、色が違う(オレンジ/橙色以外)、取り付け位置がおかしい
    • ブレーキ/テールランプ: 球切れ、点灯しない
    • その他: ハザードランプ、ナンバー灯の不点灯
  • ブレーキ
    • レバー/ペダルの遊び: 多すぎる、または少なすぎる
    • 効き具合: 制動力が足りない
    • フルード漏れ: ブレーキオイルが漏れている
    • パッド/シューの摩耗: 残り厚みが少ない
  • タイヤ
    • 溝の深さ: スリップサインが出ている (残り溝1.6mm未満が目安だが、バイクはもう少し厳しく見られることも)
    • ひび割れ・損傷: 大きな亀裂や傷がある
    • サイズ違い: 車検証に記載されているサイズと違う
  • その他
    • ハンドル: 固定が甘い、操作に支障がある改造
    • ミラー: 割れている、付いていない(左右必要)
    • ホーン (クラクション): 鳴らない、音が小さい
    • マフラー: 音量が大きすぎる (規制値超え)、排気漏れ、保安基準不適合な社外マフラー
    • フレーム・車体番号: 番号が読めない、車検証と違う
    • オイル漏れ: エンジンやサスペンションからのオイル漏れ
    • ドライブチェーン: たるみ過ぎ、サビがひどい

これらの項目は、日頃の点検や、車検前の事前チェックである程度確認できます。不安な箇所があれば、早めにバイクショップに相談しましょう。

結論:車検を理解して、安全で楽しいバイクライフを!

バイクの車検は、安全に公道を走るために法律で定められた大切な制度です。特にバイク初心者の方にとっては、排気量による違いや費用のこと、手続きの流れなど、分からないことも多いかもしれません。

このガイドを通じて、バイク車検の基本的な知識が身につき、少しでも不安が解消されたなら嬉しいです。

  • 自分のバイクに車検が必要か確認する
  • かかる費用を把握する
  • 自分に合った車検方法(ユーザー車検 or 業者依頼)を選ぶ
  • 余裕をもって準備・予約する
  • 日頃から簡単なメンテナンスを心がける

これらのポイントを押さえて、しっかりと車検を受け、安全で快適なバイクライフを思いっきり楽しんでくださいね!



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