バイクの平均燃費はどれくらい?排気量別・ジャンル別に徹底解説!

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バイクって燃費いいんでしょ?」と思いつつ、実際のところ、どのくらいの燃費なのか、自分の乗り方に合ったバイクはどれなのか、気になっていませんか?最近はガソリン価格も気になりますし、環境への配慮も大切ですよね。

バイクは移動手段としても趣味としても魅力的ですが、「燃費」という視点を持つことで、バイク選びがもっと賢く、そしてバイクライフがもっと快適になります。

この記事では、バイクの燃費に関する基礎知識から、排気量やタイプによる違い気になる低燃費モデル、そして今日からできる燃費節約術まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します!

目次

バイク燃費の基礎知識:排気量とタイプでどう変わる?

まずは、バイクの燃費を理解するための基本を押さえましょう。バイクの燃費は、主に「排気量」と「バイクのタイプ」によって大きく左右されます。

排気量別の平均燃費:小さいほど良い?クラスごとの目安

一般的に、エンジンが小さい(=排気量が少ない)ほど、燃料の消費量も少なくなり、燃費が良い傾向にあります。日本のバイクは排気量によってクラス分けされており、それぞれのクラスでおおよその燃費目安があります(燃費値は国際基準のWMTCモード値を参考にしています)。

  • 原付(~50cc): 最も燃費が良いクラスで、カタログ燃費では約50~60km/L台が目安。軽量な車体と小さなエンジンで、驚異的な燃費を叩き出すモデルもあります。代表格のホンダ・スーパーカブ50は70km/Lに迫る数値です。
  • 小型二輪(51cc~125cc): こちらも燃費は良好で、約40~55km/L台が目安。原付よりパワーがある分、燃費は少し下がりますが、通勤・通学には十分すぎる経済性です。ホンダ・モンキー125などは60km/Lを超えるモデルも。
  • 軽二輪(126cc~250cc): 高速道路も走れるようになり、実用性がぐっと高まるクラス。燃費は約25~35km/L台が目安。自動車と比べればまだまだ低燃費です。スズキ・ジクサー250などがこのクラスの高燃費モデルとして知られます。
  • 中型二輪(251cc~400cc): ツーリングも楽しめるパワーを持ち始め、燃費は約20~26km/L台が目安。高速走行もこなすため燃費は下がりますが、ホンダ・GB350のように40km/L近い驚きの燃費を出すモデルも存在します。
  • 大型二輪(401cc~): パワーや長距離性能を重視するモデルが多く、燃費は約15~22km/L台が目安。一般的に燃費は最も厳しくなりますが、ホンダ・NC750Xのように、大型ながら30km/Lに迫る燃費効率を追求したモデルもあります。

これらはあくまでカタログ上の目安。実際の燃費(実燃費)は、乗り方や道路状況で大きく変わります。詳しくは後述しますね。

バイクタイプ別の平均燃費:スタイルによる違いを探る

バイクの形状や設計思想によっても燃費は変わってきます。

  • スクーター: 軽量で小排気量のモデルが多く、CVT(無段変速機)による効率的な走行も相まって、燃費が良い傾向にあります。
  • ネイキッド: カウル(外装)が少なく比較的軽量なため、エンジン次第では良好な燃費が期待できます。極端な高回転型エンジンでなければ、扱いやすく燃費もそこそこに。
  • スーパースポーツ: 高性能・高出力エンジンを搭載し、速さを追求するため、燃費は他のタイプより劣るのが一般的。高回転を多用するとさらに悪化します。
  • ツアラー: 長距離走行向けの装備で車重が増しがちですが、エンジン特性は比較的マイルドなものが多く、燃費は中程度。近年は燃費効率を高めたモデルも増えています。
  • アメリカン/クルーザー: 大排気量Vツインエンジンなどが多いですが、低回転でゆったり走るスタイルなら、意外と燃費が良い場合も。ただし、燃費よりフィーリング重視の傾向あり。
  • オフロード: 軽量な車体と単気筒エンジンが特徴で、一般的に燃費が良いカテゴリーです。悪路走破性のための軽量化が燃費にも貢献しています。

【注目!】燃費が良いバイクはこれだ!タイプ別おすすめモデル紹介

「結局、どのバイクが燃費いいの?」という疑問にお答えします!ここでは、現在手に入れやすいモデルの中から、特に燃費性能に優れた注目のバイクをクラス別にピックアップしてご紹介します。(燃費値はWMTCモード)

125cc以下クラス:通勤・通学の強い味方!驚異の低燃費モデル

このクラスは燃費モンスターの宝庫!日々の足として使うなら、お財布に優しいこれらのモデルがおすすめです。

ホンダ スーパーカブ50/110
まさに燃費の代名詞。50ccは約69.4km/L、110ccでも67.9km/Lと驚異的。耐久性も抜群で、日本の道を支えてきた名車です。

ホンダ モンキー125
愛らしい見た目ながら、燃費は約70.0km/L!PGM-FI(電子制御燃料噴射)の効果で効率的な走りを見せます。

ヤマハ アクシスZ
実用性に優れたスクーター。こちらも約51.9km/Lと優秀な燃費で、毎日の移動をサポートします。

250ccクラス:維持費と性能の好バランス!注目の高燃費モデル

車検不要で維持費も抑えられ、高速道路も走れる250ccクラス。燃費も優秀なモデルを選べば、さらに経済的!

ホンダ CL250
人気のスクランブラースタイル。エンジンは定評のある水冷単気筒で、燃費は約34.9km/L。街乗りからちょっとしたダートまで楽しめます。

スズキ ジクサー250/SF
スズキ独自の油冷エンジンを搭載し、軽快な走りと約34.5km/Lの低燃費を両立。ネイキッドとフルカウルが選べます。

400ccクラス:中型でも諦めない!驚きの低燃費モデル

パワーと扱いやすさのバランスが良い400ccクラス。燃費は少し下がりますが、中には驚くほどエコなモデルも!

ホンダ GB350/S
クラシカルな見た目と鼓動感が魅力の空冷単気筒。燃費はなんと約39.4km/L!ゆったり走るのが好きなライダーにおすすめです。

大型クラス:パワーだけじゃない!意外な低燃費モデル

大型バイク=燃費が悪い、とは限りません。ツーリングでの航続距離も考えると、燃費の良さは大きなメリットに。

ホンダ NC750X/DCT
大型アドベンチャーの中でも際立つ低燃費(約28.6km/L)。燃費効率に優れた並列2気筒エンジンと、スムーズな変速のDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)が貢献しています。

燃費が良いモデルは、単気筒エンジンや比較的小排気量の2気筒エンジンを搭載し、車重が軽い傾向があります。また、ホンダのPGM-FIのような電子制御燃料噴射システムも燃費向上に貢献しています。自分の乗り方やデザインの好みも合わせて、最適な一台を見つけてください。

燃費に影響するアレコレ:知っておきたい要因分析

バイクの燃費は、カタログスペックだけでは決まりません。実は、日々のちょっとしたことで大きく変わってくるのです。

乗り方が燃費を左右する!

一番影響が大きいのが、ライダー自身の運転の仕方です。

  • 急な操作はNG: 急発進、急加速、急ブレーキはガソリンの無駄遣い。特に発進・加速時に多くの燃料を消費します。アクセルは穏やかに、ジワッと開けるのがコツ。
  • 高回転の使いすぎに注意: エンジンの回転数を上げすぎると、当然燃料も多く使います。早め早めのシフトアップを心がけましょう。
  • 速度もほどほどに: スピードを出すほど空気抵抗が増え、燃費は悪化します。特に高速道路では、速度を少し抑えるだけでも効果があります。
  • スムーズな運転を心がける: 先の交通状況を読み、無駄な加減速を減らすことが大切。一定速度で走るのが最も効率的です。

メンテナンス状態が鍵を握る

愛車のコンディションも燃費に直結します。

  • タイヤの空気圧: 空気圧が低いと、タイヤが潰れて転がり抵抗が増え、燃費が悪化します。月に一度はチェックし、適正な空気圧を保ちましょう。
  • エンジンオイル: オイルが汚れたり劣化したりすると、エンジンの内部抵抗が増えて燃費が悪くなります。メーカー推奨の交換時期を守りましょう。
  • エアフィルター: 空気の通り道であるエアフィルターが汚れていると、エンジンが効率よく空気を吸えなくなり、燃費が悪化します。定期的な清掃または交換が必要です。
  • その他: スパークプラグの劣化や、チェーンの汚れ・たるみなども燃費悪化の原因になります。日頃のメンテナンスが燃費維持につながります。

走行環境や積載量も無視できない

どこを走るか、どれだけ荷物を積むかでも燃費は変わります。

  • 市街地vs郊外: 信号や渋滞が多く、発進・停止を繰り返す市街地走行は燃費が悪化しがち。一方、一定速度で走りやすい郊外や高速道路では燃費が良くなる傾向があります。(ただし高速での速度超過は逆効果)
  • 坂道: 上り坂では当然エンジンに負荷がかかり、燃費は悪くなります。
  • 荷物の量・乗車人数: 車両全体の重量が増えれば、それだけ動かすエネルギーが必要になり、燃費は悪化します。不要な荷物は降ろし、タンデム走行時は燃費が悪くなることを意識しましょう。

燃費を良くする運転テクニック&メンテナンス術

「じゃあ、どうすれば燃費を良くできるの?」という疑問に、具体的な方法をご紹介します。

明日からできる!エコ運転のコツ

  • ふんわりアクセル: 発進時も走行中も、アクセルは急に開けず、穏やかに操作する。
  • 早めのシフトアップ: エンジン回転数を上げすぎず、適切なタイミングでシフトアップする。
  • 一定速度走行: 可能な限り、加減速の少ないスムーズな運転を心がける。
  • エンジンブレーキ活用: 減速時には早めにアクセルを戻し、エンジンブレーキを効果的に使う。
  • 無駄なアイドリング削減: 長い信号待ちなどではエンジンを切る(ただし、頻繁なオンオフはバッテリーに負担がかかる場合も)。
  • 交通状況を読む: 先の信号や周囲の車の動きを予測し、無駄なブレーキや加速を避ける。

燃費維持に効く!簡単メンテナンス

  • タイヤ空気圧チェック(月1回推奨): ガソリンスタンドなどで簡単にできます。適正値はバイクの指定を確認。
  • エンジンオイル交換(定期的に): メーカー推奨の交換サイクル(走行距離または期間)を守りましょう。
  • エアフィルター清掃・交換(定期的に): 汚れ具合を見て、清掃または交換を。
  • チェーン清掃・注油・調整(定期的に): スムーズな駆動は燃費にも影響します。

これらの運転操作とメンテナンスを習慣づけることで、無理なく燃費を向上させることができます。安全運転にもつながるので、ぜひ実践してみてください。

カタログ燃費と実燃費の違い:数字のウラを読む

バイク選びで参考にするカタログ燃費。でも、「カタログ通りには走らない」という声もよく聞きますよね。その理由を知っておきましょう。

WMTCモード値とは?定地燃費との違い

現在、バイクのカタログ燃費で主に使われているのは「WMTCモード値」です。これは、国際的に統一された測定方法で、発進・加速・停止といった実際の走行パターンを組み合わせて計測されます。

以前よく使われていた「定地燃費値」(一定速度で平坦路を走った時の燃費)に比べると、WMTCモード値の方が実際の燃費に近い数値が出やすいとされています。なぜなら、市街地、郊外、高速道路といった様々な走行シーンを想定して計算されているからです。

実燃費を知るには?情報収集のコツ

しかし、WMTCモード値もあくまで特定の条件下での測定値。実際の燃費(実燃費)は、前述したようにライダーの乗り方、道路状況、メンテナンス状態、天候など、様々な要因で変動します。

一般的に、実燃費はWMTCモード値の7割~8割程度になることが多いと言われています。これを一つの目安とすると良いでしょう。

よりリアルな燃費を知りたい場合は、

  • バイクオーナーのレビューサイトやブログ: 実際にそのバイクに乗っている人の燃費記録は非常に参考になります。ただし、個人の記録なので測定方法や運転状況にばらつきがある点には注意が必要です。
  • 試乗してみる: 可能であれば、気になるバイクに試乗し、短時間でも燃費計の表示などを確認してみるのも良いでしょう。

カタログ燃費はバイクの燃費性能を知るための重要な指標ですが、絶対的なものではありません。WMTCモード値を参考にしつつ、実燃費に関する情報も集めながら、総合的に判断することが大切です。

まとめ:燃費を理解して、最適なバイク選びを

今回は、バイクの燃費について、クラス別の平均値から低燃費モデル、燃費に影響する要因、そして燃費を良くする方法まで、幅広く解説してきました。

バイクの燃費は、排気量やタイプだけでなく、日々の乗り方やメンテナンス次第で大きく変わる、意外と奥が深いテーマです。

  • 一般的に小排気量・軽量なバイクほど燃費が良い傾向。
  • スクーターやオフロードバイクは燃費が良いタイプが多い。
  • 急な操作を避け、スムーズな運転を心がけることが燃費向上の鍵。
  • タイヤ空気圧やオイル交換など、基本的なメンテナンスも重要。
  • カタログ燃費(WMTCモード値)は目安。実燃費は7~8割程度と考えるのが現実的。

燃費性能は、バイクを選ぶ上での重要な要素の一つです。特に通勤・通学など日常的にバイクを使う方にとっては、維持費に直結する大きなポイントとなるでしょう。

この記事で紹介した情報を参考に、ご自身の使い方や予算、好みに合った燃費の良いバイクを見つけ、さらにエコな運転とメンテナンスを心がけることで、お財布にも環境にも優しい、快適なバイクライフを送ってください!


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